埼玉西武ライオンズ
6.21(FRI)22(SAT)23(SUN)
阪神甲子園球場
いよいよ交流戦最後のカード。すでに交流戦負け越しは決まり、最高勝率も逃す形にはなったが、今後もペナントレースを戦い抜くためには、一つでも勝ち星を手にしておきたいところ。
特に、疲労回復のためにジョンソンが出場選手登録抹消になって以降、苦戦が続くが、これ以上接戦を落とすわけにはいかない。
相手は昨季のパ・リーグ王者で、超強力打線を誇る西武。ヒットメーカーの秋山、今季も驚異のペースでホームランを量産する山川、捕手ながら首位打者争いに加わる森、ベテランの長距離砲のおかわりこと中村ら、浅村が楽天にFA移籍しても恐ろしい破壊力だ。
ただ、そんな中でも矢野監督は、真っ向勝負を強調する。「これからのことを考えないと。いつも同じになっちゃうけど、目の前の試合をどう戦うかっていう。毎日そうやるしかないのでね。結果は勝手に出るんで、まずはピッチャーがしっかりと。相手は手強い打線になるけど、粘り強く投げるのが必要やし。俺らの戦いをするしかない」と意気込んだ。
カード初戦の先発マウンドには西が上がる。ここまで3勝6敗ながら、防御率は2.64と悪くない。打線の十分な援護があれば勝ち星は遠くないはずだ。昨季までオリックスに在籍していただけに、西武のデータも十分に頭にある。「自分の試合は何も考えないというのは毎度言ってることなので、やることも変わらないしっていうことなので。ここをどう耐え忍んで1年間戦うかっていうのは、すごい経験でもあるだろうし」と自身の投球だけでなく、若手が中心のチームを冷静に分析した。
打線はやはり近本、糸原がいかに出塁できるかがカギになる。ルーキーながら今季ここまでチームを引っ張ってきた近本だが、交流戦で打撃不振に陥った。ただ、18日の楽天戦(倉敷)で23打席ぶりの安打となる6号ソロを放つなど、ようやく復調の兆しが見え始めた。選手会長の梅野も「試合に負けるのは悔しい。でもそれを切り替えてやっていくしかない」と長いシーズンを見据える。4カード連続勝ち越しがないだけに、ここが正念場だ。