試合情報

一軍試合速報

TOP > 試合情報 > 一軍試合速報

FlashPlayerのバージョンが低いか、インストールされていません。

  • 最新のスコア
  • テーブルスコア
  • 試合経過
  • ベンチ入り選手
  • 選手コメント
  • 戦評
  • 熱狂メーター

安藤、渾身の満塁斬り

同点アーチにサヨナラ犠飛。きょうのヒーローは文句なしで新井だが、その舞台を作ったのは安藤だった。

1対1の同点で迎えた8回。先発・能見がヒットと2つの四球で二死満塁のピンチを招くと、マウンドへ向かった中西投手コーチは「目いっぱい」と判断。安藤へのスイッチを選択した。

安藤‐藤井のバッテリーは、ホームラン王へまっしぐら、きょうも2回に先制ソロを放っている四番・バレンティンに対して、初球からストレートを続ける真っ向勝負を挑んだ。

「あそこは逃げたらやられるだけ。向かって行くしかない」(安藤)

カウント1-2からはフォークを多投し、フルカウントとなった8球目に高めの直球を投げ込んで、空振り三振に仕留めた。

「投げた瞬間はヒヤッとした。(インハイを狙ったのが)ちょっと真ん中に行ったけど、ストライクよりは、高めのボール球の方がいい。フォークで低めに目付けさせていたのが効いたのかなと思います」(安藤)

百戦錬磨の経験に裏打ちされたピッチングだった。

「二、三塁なら(松田)遼馬という選択肢もあったけど、塁が埋まっていると押し出しが怖い」と、安藤に全幅の信頼を寄せて送り出した中西投手コーチ。和田監督も「あの場面で投げられるのは安藤だけ。ランナーを背負った場面で経験がある。駆け引きが素晴らしい内容だった」と絶賛した。

安藤にしては珍しくガッツポーズも出た、渾身の投球。それが打線の奮起を促し、9回裏のサヨナラ劇につながったことは言うまでもない。