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健康に悪い試合や!

終盤まで1点を争う厳しい展開も中継ぎ陣が再三のピンチを踏ん張り、阪神が逃げ切った。

巨人・内海と阪神・横山の両左腕投手が先発。阪神は高山を外して、右の中谷を今季初めて1番に起用。巨人は2試合連続で主砲の阿部を下げてオーダーを組む。

1回表  阪神はトップの中谷がいきなり三塁線突破二塁打で出塁。その後  二死3塁から4番 福留が変化球を右前へ運ぶ適時安打を放つ。3試合連続で初回に阪神が4番の打点で先手を取った。「打ったのはカット。今日は若い横山が先発だし、早い段階で点を取ってあげたかったので、先制のヒットを打つ事が出来て良かった」と福留孝介外野手は話している。

今季初先発の阪神・横山はナチュラルにスライド回転するストレートが特徴。初回二死から坂本勇に中前安打・盗塁を許し得点圏に走者を背負うが、4番 村田を投ゴロに抑える。2回裏は一死から連打で1・2塁とされるも8番 小林を遊ゴロ併殺打に取ってピンチを脱した。

阪神は3回表一死から中谷・上本の連打と四球で満塁のチャンスを迎える。福留は外角直球を打って中犠飛。2対0とする。「追加点の欲しい中、チャンスで回って来た打席だった。犠牲フライなので、最低限」と話した福留。通算300試合登板となった巨人・内海はツーシームやカットボールを多投するなど、いつもながらの老獪なピッチングで試合を作った。内海は6回(90球)5安打6三振1四死球2失点。

その裏 横山は二死から立岡・坂本勇への連続四球で1・2塁とピンチを迎えて、4番 村田に詰まりながらも中前へ適時安打を浴びて1点を失う。横山は若武者らしく腕を振って、巨人打線に立ち向かって行った。横山は5回(86球)6 安打5三振 2 四球1失点で、後をリリーフ陣に託す。

「今シーズン初登板だったが、立ち上がりから緊張することもなく冷静に投げる事が出来た。梅野さんが(リードで)上手く引っ張ってくれたので5回まで最少失点で抑えることが出来た。3回に連続四球が絡んで失点してしまったことは反省点」。降板後、横山雄哉投手は振り返っている。金本知憲監督は、「思ったよりはキチンと投げてくれていた。5回2〜3失点はいかれるかな、と思っていたが。」

阪神が継投に入った6回裏 2人目・桑原が先頭5番マギーのヒットから梅野の送球ミスが絡んで二死1・3塁のピンチを招くと巨人ベンチは投手・内海に代打・阿部を送って勝負をかけて来た。桑原は外角球149km/hで空振り三振に仕留めて、脱出する。桑原は回を跨いで投げて、7回裏二死から坂本勇・村田に連打を許して1・2塁となったところでマテオと交代した。マテオはマギーを外角スライダーで空振り三振に抑えている。

巨人も7回以降、育成出身・篠原からルーキー池田へと若いリレーで猛虎打線を9回まで完璧に封じる。一方 阪神はマテオが8回まで投げて9回裏は守護神・ドリスヘ。最後はしっかり3人で片付け、阪神が2対1で際どく逃げ切った。

必死の継投で1点リードを守り切った阪神は、敵地東京ドームで勝ち越し。今季初登板初勝利を挙げた横山雄哉投手は、「本当に嬉しい気持ちでいっぱい。ホントはもっと回を投げられれば良かったけど、中継ぎ投手の方が頑張ってくれて、梅野さんも心強くリードしてくれて皆さんに感謝したい」とヒーローインタビューで話した。「本当はなかったチャンス。(藤浪)晋太郎がインフルエンザで苦しんでいたので、その代役をしっかり出来るように頑張った。次があるのであれば、もっと長いイニングを投げられるよう頑張る」。

「(こんな試合は)健康に悪いな!」。金本知憲監督はベンチでの思いをこう表現した。「投げ勝ったと言うか、横山も5回1失点で凌いでくれて今日はもう総動員で行く予定だったんで。中継ぎ・リリーフが本当によく投げてくれた。まずまずと言うより、初登板としては合格点。(桑原が)阿部を三振に取ったところとか、マテオもよくマギーを空振り(三振に)取ってくれて、ホントによく投げてくれた」と投手陣を絶賛。阿部を抑えた場面では、内角カット系を意識させる中で外角で勝負に行った梅野のリードも評価している。

攻撃陣では福留が3連戦で6打点の活躍。「まぁ、頼もしい。打つ方ではコウスケ一人に助けてもらったと言うか、その前の打者も中谷なんかも2回出塁してよくやってくれた」と話す指揮官だ。中谷1番については、片岡コーチとも意見が一致して迷いなく起用出来た事にしてやったり!の表情を見せた。

連続カード負け越しを中継ぎの踏ん張りで阻止した阪神だが、懸念はそうしたブルペン陣の登板過多。チーム11勝の中でドリスは実に9セーブをマークしており、先発陣と打線の奮起でリリーフ陣にホールドやセーブの付かないような試合展開が今後増えて来ないといけない事を金本監督は力説する。巨人10安打に対して僅か5安打での辛勝を踏まえ、次への課題を胸に関西への帰路についた。