ニュース

球団ニュース

TOP > ニュース > 球団ニュース

ファームニュース

ニュース一覧

新入団コーチについて
2010年10月22日 更新

風岡尚幸(かざおか・なおゆき)氏(42)が、来季のファーム守備走塁コーチに就任することが決定し、同日会見を行いました。

風岡コーチコメント(会見より)

-コーチ、六年ぶりにタイガースへの復帰という事になりましたが、今のお気持ちを教えてください。

風岡:正直言いまして、嬉しいの一言なのですが、この伝統あるチームのユニフォームを着る事ができて、誇りに思いますし感謝しております。

―前回は2001年から2004年までコーチを務められました。その時とチームがだいぶ変わっていますが、イメージの変化、どういうチームになったなぁという印象がありますか?

風岡:非常に攻撃的なチームで、一気に攻めきれるという強さを持ったチームだと思います。

―そんなチームにおいて、あえて現在のウィークポイントを挙げるとすれば、どういった部分になると思われますか?

風岡:僕が外から見ている分に関しては、ディフェンスがやっぱりデェフェンスになってしまっている。というのは、やっぱり受け身の姿勢になってしまっています。ディフェンスもオフェンスの一部と考えて、どれだけ攻撃的なディフェンスができるかどうかが課題かもなと思っています。

―その攻撃的なディフェンスというところについて、もう少し掘り下げてお伺いしたいのですが?

風岡:やっぱり野球は9回トータルで、1点でも多く取った方が勝ちな訳なのですが、その1点を守りきる、1点を取りに行く、その辺りをディフェンス面も含めて、ポジショニングであったり、状況であったり、対戦ピッチャーと対戦バッターの確率であったり、攻めながら守る、というところが大事ではないかなと思っています。

―あのクライマックスシリーズでタイガースが敗退した直後に、真弓監督が野手に求めたのが球際の強さという言葉があったのですが、その辺りにも繋がってきますか?

風岡:ディフェンスだからと受け身になってしまうと、球際の強さ、一歩目のスタートというのは、やっぱりどうしても遅れてしまうというか、球際のあと一歩というところがかなり変わってくると思います。その辺は自分なりにですが、出来ることを精一杯やらせて頂いて、球際の強い選手を一人でも多く育てていきたいと思います。

―今シーズン、タイガースはドラゴンズに、特にナゴヤドームで本当に苦しい戦いを強いられたのですが、あえてドラゴンズにあって今のタイガースに無いもの。もしくは、ドラゴンズからこういう部分をタイガースの守備において取り入れたいという部分はあるのでしょうか?

風岡:実際今年のドラゴンズも、ピッチャーに関してはかなり勝率が悪くてですね、ナゴヤドームで驚異的な勝率を残せたことで、こういう結果になってはいると思うのですが、ナゴヤドームが特別とかいう訳でもないと僕は思っています。ただその差は球際の強さ。僕は守備担当ですので、守備・ディフェンスの方なのですが、オフェンスに対してもやっぱり球際の強さというのがあり、その差が最後の2勝の差になって現れたのではないかという気はします。

―今シーズンはウエスタン・リーグで、タイガースのファームの選手たちと対戦する事が多かったと思いますが、その中で「ん、この選手いいな!」と印象に残った選手はいますでしょうか?

風岡:外から見るのと実際中に入って見るのとまた違いますし、当然有望な若手はたくさんいます。ただその中で、個人の能力・長所を最大限に生かしてあげるのが、僕らの仕事だと思いますし、それが将来のタイガースの大きな戦力につながると思います。
練習も試合も、やらせるという一方通行にはならないようにして、1人ずつコミュニケーションをとりながら、若手の良いところを伸ばしていきたいな、と。非常に楽しみな選手はたくさんおります。

―その外から見た目線で結構ですから、その楽しみな若手というのは具体的な名前というのは?

風岡:全員ですよ。可能性は全員にあると思います。その長所を伸ばし、引っ張り出すのは僕らかも知れませんが、ただやるのはやっぱり本人なので、その本人にやれるものを植えつけさせるというのが僕の仕事で、あとは選手がどれだけ頑張れるかだと思います。

―タイガースファンといえば、甲子園だけではなく鳴尾浜球場にも多くのファンがつめかけます。最後にファンの皆さんにメッセージをお願いします。

僕は若い選手を育成するという立場になると思うのですが、一人でも多く甲子園に足を運んで頂いて、この選手が見たいという選手を作り上げていきたいと思います。

―ありがとうございました。

風岡コーチプロフィール
生年月日1968.1.24
出身地愛知県
投打右投右打
身長/体重176cm/72kg
球歴中部工大付属春日丘高(1985年度ドラフト6位)-阪急(1986~1988年)-オリックス(1989~1997年)-阪神(1998~2000年・ファームコーチ2001~2002年・育成コーチ2003~2004年)-中日(コーチ2005~2010年)-阪神(ファームコーチ2011年)
初出場1988.10.22対ロッテ24回戦(西宮)
初安打1991.5.1対日本ハム4回戦(姫路)
初打点1992.9.22対近鉄24回戦(神戸)
初盗塁1992.9.18対西武22回戦(西武)