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中村勝広取締役GMが就任会見
2012年09月06日 更新

6日(木)、中村勝広取締役GM(ゼネラルマネージャー)が、球団事務所にて就任会見を行いました。

中村GMコメント(会見より)

―17年ぶりに阪神タイガースに、ゼネラルマネージャーという立場で復帰となりましたが、今のお気持ちはいかがですか?

中村:この場に立ちますとあらためて責任の重さというのと、取りまく環境の大きさに、身の引き締まる思いですね。
振り返れば昭和47年に阪神タイガースにお世話になって以来、プロ野球人として育てて頂いたという恩義を、このような大役を仰せつかりながら恩返しが出来るという非常に有り難いお話をいただいて、心から感謝をしているところです。
全国の津々浦々のタイガースファンの熱い思いに、是が非でも周囲の皆さんの協力を得ながら応えなければいけないという、そういう使命感と責任感で、今は本当にもう胸が弾けそうです。

―要請を受けられて承諾までどれくらいかかりました?

中村:まさに青天の霹靂(へきれき)でして、私のような者でも仕事をやらせて頂けるのであれば、いろんな意味で恩返しさせて頂くチャンスですので、二つ返事で「よろしくお願いいたします」と南球団社長にお返事をさせて頂きました。

―現在のチーム状態というのは、どのように感じていますか?

中村:私の監督時代も非常に苦しい時期でありました。和田監督の心中を察する余りあるわけですが、チームは現在ご承知のようにまさに過渡期であり、これから各セクションの責任者にヒアリングを行い、また監督、球団社長、そしてオーナーと相談しながら、一日も早い建て直しに尽力出来ればと思っております。

―監督とはまだ直接お話しはされていませんか?

中村:この会見が終わり次第会う予定です。

―具体的に聞いてみたいことはありますか?

中村:まだシーズン中でもあり、今日は巨人戦を控えておりますので、挨拶程度に終わると思います。私が監督時代の選手の一人という間柄でもありますので、「あうんの呼吸」で理解しあえる部分も沢山あるのではないかと思います。

―来年に向けてのポイントはどのようなところでしょうか?

中村:まだ(公式戦を)20数試合残しており、選手たちはCSに向けて必死で頑張っている真っ只中ですので、あまり具体的なことには今の段階で触れたくないのですが、順位が確定した時期、あるいはシーズンが終わったところで、具体的なところを皆様に配信していきたいと思います。
勿論、今の段階から煮詰めていきますが、具体的なポイントは差し控えさせて頂きます。甲子園球場という広いホームグラウンド、また飛ばないボールが話題になっていますが、そんな中で誰しもが思うことは、やはりディフェンス力の強化、ディフェンスを中心とした守りの野球を推進していくべきなのは言うまでもありません。

―GMという仕事をオリックス・バファローズでも経験され、その難しさなど色んなことを経験されたと思いますが?

中村:オリックスでのGMの時とは権限等で違う部分があるのですが、勿論、金庫の鍵は持っておりませんし(笑)、現場、和田監督、球団社長、オーナーとの太いパイプ役ではないかと思います。現場について言えば、監督以下コーチ陣、選手にも色んなアドバイス等を多義に渡って出来ればと思っております。

―最後にファンの皆様にメッセージをお願いいたします。

中村:東の雄といえるジャイアンツに26.5ゲーム差、そして借金18(9月6日現在)というこの重い数字は、現場、フロント全員が真摯に受け止めなければいけないと思います。この屈辱は必ず皆の力で晴らすんだという気持ちを一人一人に強く持ってもらいたいなと思います。