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桧山進次郎選手が現役引退を発表
2013年09月07日 更新

7日(土)、桧山進次郎選手が西宮市内のホテルにて会見行い、今季限りでの引退を発表いたしました。

会見では、ファンや家族への感謝の言葉とともに、今後について「勉強をしていつか野球界に恩返しできるようにしたいと思う」と語りました。

虎テレ(スマホ向け有料動画配信サービス)では、本日(7日)の試合終了後より会見の模様をノーカットで配信します。
虎テレメニュー内「特典映像」よりご覧ください。

桧山選手コメント(会見より)

私、桧山進次郎は今季限りを持ちまして引退する決意をしました。

―今の心境をお願いします。

正直、ほっとしている気持ちがあります。

―引退を決めたきっかけは?

毎年、いつ引退するかも知れないと思いながらシーズンに臨んでいたのですが、今年に入って開幕から代打で(試合に)出させていただいてヒットが出なかったというのも、今から思えば1つの要因かもしれないですが、自分の中では、そのころはもう一度巻き返してやるぞという気持ちも強かったですし、シーズンがまだ始まったばかりだというのもあったのですが、夏場を迎えて、これまで夏バテを経験したことがなく夏には強い選手だと思っていたのですが、今年に関しては完全に夏バテしてるなと感じましたし、そういうところから(引退という)気持ちが出始めた感じですかね。ちょうど自分が悩んでいる頃に、球団から連絡をいただきまして、タイミング的にもそうかなと自分でも察したので、日曜日に社長と監督に引退の報告をしました。

―引退の思いが膨らんだ時、周りのが誰かに相談されたのですか?

相談というよりも、嫁さんには普通に伝えました。

―どう言って伝えられたのですが?

「今年ユニフォームを脱ぐことになるな」という感じで。

―どういう言葉が返ってきましたか?

普通の会話で「そうなの」という感じですね。予め覚悟はしていたみたいですし、「現役生活は終わるけど野球人生という意味ではまだまだこれからでしょ」と言われました。

―22年間第一線で活躍され、今一番どなたへの感謝の気持ちが大きいですか?

22年間ということを考えると、誰がというよりもその間に携わっていただいた色んな方々に感謝の気持ちでいっぱいですし、自分の野球人生というよりも22年間を助けていただいていた家族やファンの方々、球団関係者、友達など、陰で支えてくださった方がたくさんいますので、みんなに感謝の気持ちでいっぱいですね。

―22年間で一番いい思い出は?

あまりに月日が長いので、短く話せと言われるとなかなか出てこないですね。その間8人の監督のもとでプレーし色んな勉強をさせていただきましたし、楽しいことも苦しいこともありましたので、後でゆっくり時間を掛けて振り返りながら、余韻に浸りたいなと思います。

―一番苦しかった時期を思い出すのも、この後になりそうですか?

そうですね。まだシーズンも残っていますし。
試合が残っている中こういう会見をすることもチームには申し訳ない気持ちでいっぱいなのですが、伸ばせば伸ばすほど、球団関係者の方にも迷惑をお掛けすることになると思い、今日にさせていただきました。

―注目されるタイガースでライトというポジションでしたが。

ライトのポジションに付けるのは1人だけですし、そのポジションに僕が数年間いられたということはすごく有難かったことですし、僕にとって大事な大事なポジションです。

―いい時はものすごい歓声が、そうでない時にはちょっと厳しい言葉もあったと思いますが。

それがタイガースファンだと思っていますし、ある意味すごく愛情のある叱咤激励をしてくれるファンの方々だと思います。

―ここ最近は代打切り札として活躍されました。「代打桧山」がコールされると一番の盛り上がりを迎えますが、どう感じてらっしゃいますか?

あのコールがあって、ネクストサークルで「よーしやってやるぞ!」という気持ちにもなりますし、それが自然と打席に向かうルーティーンになっていましたのであの歓声は、他の人には味わえないですし、幸せ者だな思います。

―やり残したことがあるとすれば何ですか?

日本一。

―残りのシーズンに向けていかがですか?

全力で、可能性がある限り優勝に向かって最後までプレーするのが野球人だと思いますし、応援してくださっているファンの皆さんのためにもいいプレーをお見せしたいなと思います。

―引退されてからの今後の展望は?

ユニフォームを脱いで、外からもう一度野球の勉強をさせていただいて、いつしかこの野球界に恩返しが出来るような、桧山進次郎でいたいなと思います。

―ファンの皆さんにメッセージをお願いします。

こんなにファンの方に愛されている自分は本当に幸せ者だと思います。感謝の気持ちでいっぱいです。

坂井オーナーコメント

阪神タイガース一筋に22年。本当に長い間、チームの中軸としても、控えの立場でも常に弛まぬプレースタイルでファンを魅了した貴重な選手だった。2003年は4番バッターをつとめ、選手会長としてもチームをまとめてリーグ優勝に貢献した。
晩年は代打の切り札としていぶし銀の勝負強さでファンの歓声に応えてくれた。心からご苦労様と言いたい。