- 金本知憲新監督が就任会見
- 2015年10月19日 更新
19日(月)、来季の一軍監督に金本知憲氏の就任が決まり、同日坂井信也オーナー、南信男社長、四藤慶一郎専務同席の下、大阪市内のホテルで就任会見を行いました。
以下、会見コメント
坂井オーナー挨拶
皆様お集まりいただきまして有難うございます。
本日は、当球団の来季一軍監督に球団OBである金本知憲氏に就任していただくことを決定しましたので、ご報告させていただきます。
金本新監督については、ご紹介するまでもなく、現役21年で鉄人の愛称で皆様に愛され、当球団の2003年、2005年のリーグ優勝に貢献、名球会入りも果たしておられる、記録、記憶にも残る大選手です。
その金本イズムを指導者として当球団のために注力してもらいたいと、先般来より監督就任を要請しておりましたが、熟考の末、ようやく良い返事をいただき、本日このように発表させていただく次第となりました。
金本新監督には、現役時代に培った経験と外からタイガースを見てきた視点を合わせて、監督として存分に力を発揮していただきたいと心から願っております。
指導者としての経験が無いことについて言われることもあろうかと思いますが、我々、新たなコーチングスタッフ、フロント一同が、一層の協力体制を敷き、ともに戦っていける体制を作っていきたいと思いますので、皆様宜しくお願いしたいと存じます。
坂井オーナー
―長期計画で金本新監督を支えたいというコメントがありましたが、オーナーとしましては、具体的にどれくらいの期間でどんな成果を考えていらっしゃいますか?
できるだけ長く、具体的な年数ではないのですが、出来る限り、力の限り一緒にやっていきたいと考えております。
―再びユニフォームを着られる決断をされた金本新監督にエールをお願いします。
いろんな新聞で「勝つ」という文字が目に飛び込んできました。本当に勝ちに飢えてるチームであります。
ぜひとも勝ってファンの喜ぶ顔を一緒に見ましょうということで、エールとさせていただきたいと思います。
金本新監督
―今の率直な気持ちを聞かせてください。
不安と希望が入り混じっています。しかし、今は「やってやろう!」という強い気持ちがあります。
―どのあたりからその気持ちが湧きあがってきたのでしょうか?
最初は不安の方が大きかったのですが、新聞やテレビの報道を見ている間に、何とかこのチームを強くしたい!と思うようになり、今は本当にそれしか思っていないですね。
―監督を決断された理由は?
結構悩んだのですが、球団はじめフロントの方々の一回壊してでもチームを立て直したいという熱意を受けまして、その熱意に応えようと思いました。
―どんなチームを目指されますか?
やっぱり見ていておもしろいワクワクするようなチーム作り、とにかく監督、コーチ、一軍も二軍もフロントも結束して戦うチームを作っていきたいと思います。
―現状のタイガースをどう分析されていますか?
あまり過去のことは言いたくないのですが、試合に挑む気、何が何でも勝つんだという気が少し欠けていたんじゃないかなと。
そういう印象を持っています。
―そういう「気」をどう注入されますか?
自分が示して、話をして、伝えていくしかありません。
―理想の監督像はありますか?
勝たせる監督です。
―どれくらいの期間でどのような成果を挙げていこうとお考えですか?
チームを再建する、そして結果を出すのはかなり厳しいと思います。期間はかかるかもしれないですが時間に甘えず、出来るだけ早く結果が出るように、勝ちながらチームを再建出来るように、そこを目指します。
―具体的には?
練習と意識ですね。選手の意識を変えて練習をする、そこだけです。
普段から野球に対する意識をちゃんと変えて行けば、おのずと必要な練習もわかってくると思います。
―期待の若手はいらっしゃいますか?
大砲、ホームランの打てるバッターがなかなか出て来ないので、そういうところを見てしまうのですが、今で言うなら、
江越、横田、陽川ですか。
そういうバットの振れる選手を見ていきたいですね。僕だけではなくコーチの手も借り、目的意識を持った練習をたくさんやらせたいと思います。
―コーチ陣のキーワードは?
情熱のあるコーチです。選手を育てる、練習に付き合う、そして僕に付いてきてくれるコーチですね。
―補強の要望はありますか?
まだそこまで考えられていませんが、出来れば補強なしで、今の選手で勝っていくのが理想ですが、そうは言っても結果を求められてしまうので、これからじっくり時間をかけて考えていきたい思います。
―ドラフト会議への要望は出されましたか?
まだ出していません。要望というより将来楽しみな選手、エースになれる選手、クローザーになれる選手、そういうとにかく中心となってやっていける選手、それをメインにドラフトをしたいと思います。
―ドラフト会議へは出席されますか?
行きます。
―くじはご自身で引かれますか?
引かないといけないと思っています。そういう責任ある立場になったので。
―あらためて責任ある立場になられていかがですか?
本当に身が引き締まる思いです。勝つこと、優勝させること、立て直すこと、今はそこにしか集中できていないです。
―タイガースファンのみなさんへメッセージをお願いします。
どういう結果になるか、自分に何が出来るか、本当に変えることができるのか、正直わかりません。
けれど、立て直すために、勝つために、僕が全力を尽くすこと、ここだけは本当に頑張りますので、温かく見守っていただけたらと思います。
球団公式動画配信サービス「虎テレ」では、金本知憲新監督就任会見(全編)を動画配信中です。
金本知憲監督プロフィール
監督名 | 金本 知憲(かねもと ともあき) |
---|---|
生年月日 | 1968年4月3日 |
年齢 | 47歳 |
出身地 | 広島県 |
投打 | 右投左打 |
身長/体重 | 180cm/88kg |
球歴 | 広陵高~東北福祉大(1991年度ドラフト4位)~広島(1992-2002年)<FA行使>~ 阪神(2003-2012年)~野球解説者・評論家~阪神(監督2016年) | 初出場 | 1992年6月2日対阪神9回戦(岡山)<3回 代打 見逃三 投手:中込> |
初スタメン | 1993年9月5日対横浜22回戦(下関)<7番 左翼手> |
初安打 | 1993年8月8日対ヤクルト16回戦(広島)<7回 代打 中越二 投手:山田> |
初本塁打・初打点 | 1993年9月4日対横浜21回戦(北九州)<8回 代打 投手:三浦> |
初盗塁 | 1994年6月1日対阪神8回戦(甲子園)<8回 二盗> |
年度別成績
年 度 | チ | ム | 打 率 | 試 合 | 打 数 | 得 点 | 安 打 | 二 塁 打 | 三 塁 打 | 本 塁 打 | 塁 打 | 打 点 | 盗 塁 | 四 球 | 死 球 | 三 振 | 出 塁 率 | 得 点 圏 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1992 | 広島 | .000 | 5 | 3 | 1 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 1 | 0 | 2 | .250 | .000 |
1993 | 〃 | .191 | 42 | 89 | 9 | 17 | 3 | 0 | 4 | 32 | 9 | 0 | 5 | 1 | 16 | .242 | .158 |
1994 | 〃 | .268 | 90 | 257 | 41 | 69 | 14 | 2 | 17 | 138 | 43 | 2 | 31 | 0 | 64 | .345 | .321 |
1995 | 〃 | .274 | 104 | 369 | 72 | 101 | 15 | 1 | 24 | 190 | 67 | 14 | 61 | 5 | 78 | .381 | .242 |
1996 | 〃 | .300 | 126 | 423 | 84 | 127 | 18 | 2 | 27 | 230 | 72 | 18 | 77 | 4 | 104 | .407 | .283 |
1997 | 〃 | .301 | 133 | 465 | 77 | 140 | 17 | 2 | 33 | 260 | 82 | 13 | 80 | 3 | 104 | .404 | .303 |
1998 | 〃 | .253 | 133 | 499 | 77 | 126 | 33 | 3 | 21 | 228 | 74 | 9 | 68 | 5 | 94 | .347 | .266 |
1999 | 〃 | .293 | 135 | 502 | 84 | 147 | 21 | 2 | 34 | 274 | 94 | 10 | 70 | 3 | 92 | .382 | .261 |
2000 | 〃 | .315 | 136 | 496 | 96 | 156 | 20 | 2 | 30 | 270 | 90 | 30 | 80 | 8 | 101 | .415 | .386 |
2001 | 〃 | .314 | 140 | 472 | 101 | 148 | 28 | 1 | 25 | 253 | 93 | 19 | 128 | 9 | 69 | .463 | .355 |
2002 | 〃 | .274 | 140 | 540 | 80 | 148 | 30 | 2 | 29 | 269 | 84 | 8 | 60 | 2 | 99 | .348 | .279 |
2003 | 阪神 | .289 | 140 | 532 | 94 | 154 | 24 | 2 | 19 | 239 | 77 | 18 | 93 | 5 | 89 | .399 | .271 |
2004 | 〃 | .317 | 138 | 521 | 92 | 165 | 32 | 4 | 34 | 307 | 113 | 5 | 79 | 5 | 100 | .406 | .318 |
2005 | 〃 | .327 | 146 | 559 | 120 | 183 | 35 | 3 | 40 | 344 | 125 | 3 | 98 | 3 | 86 | .429 | .366 |
2006 | 〃 | .303 | 146 | 545 | 85 | 165 | 24 | 4 | 26 | 275 | 98 | 2 | 79 | 5 | 98 | .393 | .327 |
2007 | 〃 | .265 | 144 | 533 | 74 | 141 | 17 | 3 | 31 | 257 | 95 | 1 | 81 | 3 | 113 | .361 | .263 |
2008 | 〃 | .307 | 144 | 535 | 87 | 164 | 33 | 2 | 27 | 282 | 108 | 2 | 77 | 3 | 99 | .392 | .308 |
2009 | 〃 | .261 | 144 | 518 | 66 | 135 | 37 | 0 | 21 | 235 | 91 | 8 | 88 | 5 | 98 | .368 | .284 |
2010 | 〃 | .241 | 144 | 353 | 39 | 85 | 12 | 0 | 16 | 145 | 45 | 1 | 39 | 3 | 90 | .321 | .180 |
2011 | 〃 | .218 | 122 | 348 | 27 | 76 | 11 | 1 | 12 | 125 | 31 | 1 | 24 | 0 | 53 | .269 | .182 |
2012 | 〃 | .258 | 126 | 356 | 24 | 92 | 16 | 1 | 6 | 128 | 30 | 3 | 49 | 0 | 54 | .347 | .208 |
通算 21年 | .285 | 2578 | 8915 | 1430 | 2539 | 440 | 37 | 476 | 4481 | 1521 | 167 | 1368 | 72 | 1703 | .382 | .289 | |
阪神計 10年 | .283 | 1394 | 4800 | 708 | 1360 | 241 | 20 | 232 | 2337 | 813 | 44 | 707 | 32 | 880 | .376 | .283 |
タイトル・表彰
最多打点賞 | 2004年(113打点) |
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最優秀選手賞 | 2005年(打率.327 安打183 本塁打40 打点125) |
ベストナイン(7) | 1995年、2000-2001年、2004-2006年、2008年(外野手) |
月間最優秀選手賞(4) | ①1996年9月(打率.329 本塁打3 打点11) ②2005年5月(打率.404 本塁打8 打点29) ③2008年6月(打率.413 本塁打6 打点20) ④2009年4月(打率.379 本塁打8 打点30) |
セ・リーグ会長特別賞 | 2004年 <701試合連続全イニング出場のプロ野球新記録達成> |
連盟特別賞 | 2010年 <1492試合連続全イニング試合出場のプロ野球新記録> |
特別功労賞 | 2012年 |
記録
全試合出場(12) | 1999~2010年(2000-2009年は全イニング出場) |
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連続試合出場<1766試合> | 1998年7月10日対ヤクルト15回戦(広島)~2011年4月14日対広島3回戦(甲子園) |
連続全イニング出場 <1492試合 13686イニング> | 1999年7月21日対阪神18回戦(甲子園)~2010年4月17日対横浜4回戦(横浜)<世界記録・ギネス記録> ・701試合出場:2004年8月1日対巨人21回戦(甲子園)で日本記録更新 ・904試合出場:2006年4月9日対横浜3回戦(大阪D)で世界記録更新 |
1002打席連続無併殺打 | 2000年5月12日対中日6回戦(広島)~2001年9月28日対横浜25回戦(横浜)<日本記録> |
サイクル安打 | 1999年4月24日対中日5回戦(広島) ( 2回:中越二 3回:右越本 5回:右越三 7回:右安打 ) |
トリプルスリー (3割30本塁打30盗塁) | 2000年(.315、30本塁打、30盗塁) |
打率ベストテン(5) | 2000年(5位)、2001年(5位)、2004年(5位)、2005年(3位)、2006年(8位) |
オールスター出場(11) | 1995-1997年、2000年、2001年、2003-2006年、2008年、2009年 |
日本シリーズ出場(2) | 2003年、2005年 |
クライマックスシリーズ出場(3) | 2007年、2008年、2010年 |
節目記録
1000試合出場 | 2001年8月15日対阪神20回戦(大阪D)<4番 左翼手> |
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1500試合出場 | 2005年5月14日対楽天2回戦(甲子園)<4番 左翼手> |
2000試合出場 | 2008年8月16日対横浜15回戦(京セラD)<4番 左翼手> |
2500試合出場 | 2012年6月2日対日本ハム3回戦(札幌D)<4番 DH> |
1000試合連続出場 | 2005年8月11日対中日15回戦(ナゴヤD) |
1500試合連続出場 | 2009年5月3日対巨人5回戦(甲子園) |
1000試合フルイニング出場 | 2006年8月15日対横浜16回戦(京セラD) |
1000本安打 | 2001年9月2日対巨人25回戦(広島)<8回 投手:岡島> |
1500本安打 | 2005年4月2日対ヤクルト2回戦(大阪D)<3回 投手:坂元> |
2000本安打 | 2008年4月12日対横浜5回戦(横浜)<7回 投手:寺原> |
2500本安打 | 2012年6月28日対中日9回戦(ナゴヤD)<7回 投手:岩田> |
100本塁打 | 1997年9月9日対阪神23回戦(広島)<9回 投手:藪> |
150本塁打 | 1999年8月22日対中日22回戦(ナゴヤD)<6回 投手:山本昌> |
200本塁打 | 2001年7月7日対阪神14回戦(広島)<3回 投手:谷中> |
250本塁打 | 2003年5月31日対巨人11回戦(東京D)<9回 投手:木村> |
300本塁打 | 2005年4月9日対横浜2回戦(甲子園)<4回 投手:斎藤隆> |
350本塁打 | 2006年7月12日対広島9回戦(甲子園)<8回 投手:横山> |
400本塁打 | 2008年5月13日対広島6回戦(富山)<9回 投手:横山> |
450本塁打 | 2010年6月27日対ヤクルト8回戦(神宮)<8回 投手:松岡> |
1000打点 | 2005年9月9日対広島17回戦(甲子園)<6回 投手:黒田> |
1500打点 | 2012年6月3日対日本ハム4回戦(札幌D)<5回 投手:武田勝> |
3000塁打 | 2005年9月13日対巨人19回戦(長崎)<2回 投手:高橋尚> |
3500塁打 | 2007年8月10日対横浜14回戦(横浜)<8回 投手:横山> |
4000塁打 | 2009年8月6日対中日14回戦(ナゴヤD)<1回 投手:川井> |
350二塁打 | 2008年7月4日対横浜9回戦(横浜)<9回 投手:マットホワイト> |
400二塁打 | 2009年9月29日ヤクルト20回戦(神宮)<4回 投手:由規> |
1000得点 | 2005年8月25日対広島16回戦(広島)<6回> |
1000四球 | 2006年8月28日対中日14回戦(甲子園)<6回 投手:久本> |
10000打席 | 2011年10月8日対横浜19回戦(横浜)<6回 投手:高崎> |