常にいまより良くなることを目指して<後編>
試合前練習での強度を上げたこと。ネガティブな発想はせず、割り切った考え方でマウンドに上がること。飛躍を遂げた2019年シーズンに、彼が新たに取り組んだのは、このふたつのことであった。
それに加え、ふとした会話の中で出てきた変化がもうひとつ。常に、よりよい選手になろうという意識から、日々の過ごし方が変わったという。
「“野球の時間”が増えているかもしれないです。野球を考える時間が。自分のことだけじゃなくて、他のチームの試合を見ることが前より増えました。勉強のためですね」
練習以外の時間も気づけば野球のことを考えていた。そんな日々の積み重ねが今年の活躍につながったのだろう。今年でプロ6年目のシーズン。もうすぐ30歳を迎えようかという28歳の年に、意識や取り組み方を変えたことで進化を遂げた。この事実は、他の若手にとってもまだまだ自分の可能性を広げられるというモチベーションにつながるに違いない。
「とにかく、継続よりももっとよくなるというつもりでやりたいと思います」
本人ももちろん、まだまだ、進化を目指している。
よりよくなるために、なんでも受け入れる。柔軟な発想で、こだわりは持ちすぎない。この姿勢は、ベテラン・福留孝介が語っていた理想を追い求める姿に似ている。いまチャレンジしている多くの取り組みが、自分の引き出しになり、キャリアを支える財産になっていくのだ。
そんな中で、彼が唯一といってもいいほどに、はっきりと“意識している”と明言したのが…
常にいまより良くなることを目指してショートver<後編>終了。
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