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虎魂

2年目、見せたい姿<後編>

142試合出場、159安打、打率.271、本塁打9本、42打点、36盗塁――。1年目としては申し分のない数字だと言って、誰も異論はないだろう。あらためて、自分で残した数字について聞くと、意外な項目のことを口にした。

「ホームラン9本という結果は自分の中では想像していなかったですね。最後は10本打ちたいなと思っていたんですけど、安打記録が近づいてきて、周りの人からもめちゃくちゃ言われるようになったんで、意識するとしてもそっち(ホームラン)じゃないよなって(笑)。正直10本行きたかったというのはありますね」

盗塁王を目標にプロの世界に飛び込んできたルーキーとしては、自分が思っていた以上に積み重ねたアーチの“節目”に多少、心を揺るがされたようだ。ただ「もちろん、今年は今年で切り替えます」と、らしくない数字を追い求めることはしない。ちなみに、追い求めていた10本塁打については、「オールスターで一本打ったんで、自分の中では10本ということにしています(笑)」と未練はないことを補足しておこう。

2年目となる今年、伸ばしたい数字について彼が挙げたのは、昨年放った159安打のうち、20本を占めた二塁打の数だ。

「本塁打の数ではなくて、今年もしっかりヒットを積み重ねていきたいと思っています。その中で、数を増やしたいのは二塁打です。そのために…」

2年目、見せたい姿ショートver<後編>終了。

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