感謝の気持ち胸に、来日5年目の“復活”<前編>
あまり感情は表に出さないタイプだ。ただ、淡々とした表情とは裏腹に、投じるボールは打者を威圧する迫力を持つ。ロベルト・スアレス、29歳。今年からチームの一員になった背番号75は、いまやチームに欠かせない存在だ。
「タイガースに来て、チャンスをいただけて、本当にありがたいと思っています。その中で、自分にできることを日々してきたつもりです。常にチームの勝利に向けて貢献する準備をしてきて、今のところはある程度、貢献できているのかなと思っています」
当然知っているファンが大半だとは思うが、昨年まではソフトバンクの一員としてプレーしていた。しかし、昨年の成績は0勝4敗、防御率5.74。登板した9試合のうち6試合は先発としてマウンドに上がったが、結果を残せず。悔しさしか残らぬシーズンを過ごし、昨季限りで退団。このオフにタイガースの一員となった。
“新天地”での活躍ぶりは言うまでもない。今季ここまで(10月7日時点)で、チームトップの40試合を投げ、2勝0敗。防御率1点台という安定感を保ちながら、リーグトップの19Sを挙げている。来日1年目の2016年には58試合を投げ、セットアッパーとして活躍していた右腕からすれば、“復活”という表現が正しいだろう。
「シンプルなことですが、フォームやメカニックな部分を見直して新たなシーズンに臨みました。いまは良い形で投げることができていると思います。あとはメンタル面でも、とにかく慌てずに自分を見失わないように投げることを意識しています。いろんな方に助けてもらいながら、良い環境で練習ができています」
感謝の気持ち胸に、来日5年目の“復活”ショートver<前編> 終了。
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