闘志を内に秘めながら<後編>
堂々たるプレーぶりから、今年で21歳とは思えぬ落ち着きを感じる小幡だが、実際はそんなギャップを笑って話すなど、グラウンドで見せているよりずっと表情豊かな一面を持つ。
「あんまり表情に出ていないからか、『あんまり緊張していなかったでしょ?』とかすごくよく言われるんですけど、そんなことないですよ(笑)。特に、甲子園で初スタメンだった試合は、正直、5回ぐらいまでずっと力が入らないというか、足がふわふわしていて…」
昨年8月26日の中日戦(甲子園)で、8番二塁でプロ初となるスタメン出場。緊張感の中で初安打とはならなかった。6度の守備機会をなんなくこなすなど、最低限のプレーはすることはできたが、その日は「めちゃくちゃ疲れました」と振り返る。
ただ、再びスタメン出場した翌日には、プロ初安打を含むいきなりの2安打を放つ活躍を見せるなど、力を発揮するのも早かった。ちなみに、昨年出場した試合のうち安打を放ったのは18試合あるが、そのうち半数の9試合でマルチ安打を放つなど、一度火がつくと止まらないのが小幡の特徴だ。“出塁率の高い選手”という目標を掲げるだけに、今年は安定してまず一本を出せるようにするのが、大事になるだろう。
闘志を内に秘めながらショートver<後編>終了。
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