1つひとつ、目の前の目標に向かって<後編>
横浜高校時代には、2年夏と3年春に全国大会のマウンドを経験。国際武道大学では日本代表に選抜されて日の丸を背負い、JR東日本では都市対抗にも出場。たくさんの大舞台を経験してきた左腕だが、それでもやはりプロの舞台は違うと振り返る。
「1試合1試合が大事な試合なので、気が抜けないというのがあります。あとはやっぱり、ミスショットがないというのは感じましたし、データ分析もすごいので、配球の組み立ての難しさは感じています」
力で封じ込めるというよりは、多彩な変化球を武器に相手を手玉に取るタイプ。相手チームの駆け引きが、活躍の肝となるが、登板数を重ねていくごとに精度が上がっていくことだろう。前述の“巨人戦でのリベンジ”もきっと成し遂げてくれるはずだ。
マウンド上では常に、目の前の勝負に集中することに徹する。
「あまり考えすぎないというか、ずっとそういう意識でやってきました。感情を出したりはあまりしないです。そういう意味では、自分らしさは出せているかなと思います」
淡々と投げていく様子からは、落ち着きも感じさせる。「(緊張を)見せないようにしているだけです」と謙遜するが、マウンドを重ねるごとに、着々と成長を遂げている。
活躍を意識する“ライバル”もいる。
1つひとつ、目の前の目標に向かってショートver<後編>終了。
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