みんなの思いを背負って<前編>
春の訪れとともに、いよいよ戦いの時が近づいてきた。開幕まであと二週間―。昨年、いや、ここ何年も辿り着けずにきた“頂点”に、今年こそたどり着くべく、選手たちは準備のときを過ごしている。
2019年に矢野監督体制となり、4年目のシーズン。今年はその集大成を見せる年でなければならない。そんな勝負の一年に、チームの中心として選ばれたのは、奇しくも監督の現役時代と同じポジションを守る男だった。
坂本誠志郎、背番号12。昨年12月のファン感謝デーで、選手間投票の末にキャプテンに選ばれ、胸には新たなCマークが刻まれている。
「キャプテンという役は付きましたが、やることは変わらないと思っています。今までやってきたことを周りが見て、こいつがいいという風に思ってもらえたということだと思うので、みんなの思いを大事にしたいです」
謙虚で、真面目な28歳。ただ、もちろんそれだけではない。捕手として必要な洞察力と、決して折れない強い気持ちを兼ね備えている男だ。昨年はシーズン終盤に出場機会を得て、自己最多の45試合に出場。たくさんのものを得たシーズンだったと振り返る。
「自分の中で、これまでやってきたことがしっかりとプレーに結びついたというか…」
みんなの思いを背負ってショートver<前編>終了。
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