安心してもらえる存在を目指して<前編>
彼がドラフトで指名されたのは、いまから4年前の秋のこと。当時まだ20歳。高卒ではなく、独立リーグを経て、NPBの舞台へと飛び込んできた。「藤川球児投手のような、魔球と呼ばれるぐらいのストレートを投げるピッチャーになりたい」と、入団会見で口にしてから3年を経ていま、一軍の舞台でポジションをつかもうとしている。
4月20日の時点で、10試合に登板し、防御率は1.93。5つのホールドを記録していることからもわかるとおり、大事な場面での起用が増えている。
「バッターに合わせずに、マウンドでは自分の時間を使って、自分主導でいくことを心がけています」
ピンチでも落ち着いた表情で冷静な様子が印象的だ。実際、今年は特に「バッターを“見る”ことを意識してマウンドに上がっている」と話す。そう考えるキッカケは昨年のマウンドにあったという。
「昨年一軍デビューをさせてもらったんですが、あらためて映像を見たら、全く自分が投げたいボールが投げられていなかったなと思いました。力みもあったと思いますし、勝手に自分を追い込んで投げ急いでしまっていたなと反省しました。今年はしっかり自分のボールを投げることを意識して、冷静になりながらも闘志は出して、投げられていると思います」
一軍デビューを飾った昨年は3試合に登板。しかし、その3試合全てで失点してしまい、防御率18.00という結果に終わっていた。ただ…
安心してもらえる存在を目指してショートver<前編>終了。
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