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虎魂

3年目、つかみかけている自信<後編>

いまから約1ヶ月前の5月18日(東京ヤクルト戦・神宮球場)は、彼の魅力が存分に詰まった試合だった。

“8番・投手”として先発した西は、1回表に1点の援護をもらうと、裏の投球から2回にかけて3連続奪三振を奪う上々の立ち上がり。2回に回ってきた打席では、打った瞬間にそれとわかる、野手顔負けの打球をレフトスタンドへと運び、プロ初本塁打を記録した。

「打った瞬間にスタンドに届くとわかるような打球が飛んだので、すごく気持ちがよかったです」

8番としての起用にも応える素晴らしい活躍ぶりで自身を援護すると、ピンチを招きながらも粘って5回まで無失点。6回に1点を失ったが、崩れることなくテンポ良い投球を続け、最終的には9回115球1失点での完投勝利。王者・ヤクルトを相手に、被安打6の無四死球という投球で、反撃の隙を与えなかった。

「序盤からたくさん点を取ってくれたので、ペースを考えながら投げることができました。(坂本)誠志郎さんと話しながら、なるべく少ない球数でアウトを積み重ねていくことを意識して投げて、打ち合わせ通りに投げることができました」

高校時代はスラッガーとしても名を馳せた西。その後の試合でもタイムリーを放つなど、“投打”で魅せられるのが言わずもがな、彼の魅力である。

今季初登板となった5月1日の巨人戦…。

3年目、つかみかけている自信ショートver<後編>終了。

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