Q:新年最初のインタビューですが、最初に2016年を振り返ってどんなシーズンでしたか?
掛布ファーム監督: 私はファームの監督を任されていますが、結局、1年間を振り返った時に一番大切なことは、一軍の成績が全てだということですね。昨シーズンは、一軍が途中で失速していった時に、チームの全体の体力って言うんでしょうか…若手の力がまだまだ足りない現状を痛感しました。チームにとっては若手の底上げが課題である事を感じた一年でしたね。
Q:プロ球団にとって、ファームの存在はどのぐらい重要とお考えですか?
掛布ファーム監督:やはり開幕がベストメンバーだと思いますから、チームは開幕スタメンオーダーを崩さずに、1年間戦い抜ける事が理想ですね。ただ、私も現役時代に経験しましたが、長いシーズンの中で絶対にチームのバランスが崩れる時がくる。ある選手は調子が落ちたり、ある選手はケガをしたりとさまざまなアクシデントが起こります。そうなった時に、一つ折れた歯車にポンとはまる様な歯車を何枚も持っておかないといけない。ファームの戦いの中で一軍予備軍を育成する、それがファームの役割です。チーム全体のバランスを考えた準備を1年間通じて行う。そういう意味で、チーム全体にとってファームは重要だと思います。
Q:今年のチームスローガンは「挑む」ですが、どのように挑もうと考えていますか?
掛布ファーム監督:選手を育成する私の立場から見て、3年間がひと区切りと思っているんです。だから、育てて戦うのではなくて、戦いながら育てることに取り組まないといけない。2017年度のチームスローガンは「挑む」ですが、ファームも一軍と同様にまさに挑む気持ちで戦わなければいけないですね。その気持を全面に出して、戦う集団にしていくぞ!という気持ちが非常に強いですね。
Q:今年のスローガンは「挑む」ですが、ファームのシーズン目標はなんですか?
掛布ファーム監督:できれば、ウエスタン・リーグで五連覇しているソフトバンクを倒したいですね。ソフトバンクは、かなり強力なピラミッド型のチーム力を持っています。一軍二軍三軍という構成ですから非常に層が厚い。夏場になるとやっぱり二軍でもチームの体力はすごいんです。その違いで、ソフトバンクにはやられてきてるんです。ただ、今年の戦い方を見ているとそんなに苦手な感じではなかったので、目標としてはソフトバンクの五連覇を阻止する!そんな気持ちで挑んでいきたいですね。
第2回の更新は1月13日(金)。お楽しみに!