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超変革Webマガジン 2017年1月掛布雅之ファーム監督

掛布雅之ファーム監督インタビュー 第3回

Q:現役時代、ご自身が試合前に大切にしていた事について教えて頂けますか?

掛布ファーム監督: 特別なことはしてないですね。朝起きて簡単なスイングとか、ちょっと身体を動かして、その後は朝昼兼用の食事を家で11時くらいまでかけてゆっくり取って、それから準備をキッチリして午後2時に家を出る。家を出たら、毎日同じルートで球場に行きました。通る道を変えることはなかったですね。自分で自分を縛ってしまった方が、気持ちをコントロールするためには意外と楽なんですよね。道をそれると色々なことを考えてしまうので、自分の一番大切な大きな太い幹の部分を忘れてしまうんです。だから何も考えずに球場にたどり着けるルートを通るんです。

Q:ご自分が、現役時代に課題として取り組まれたことは何ですか?

掛布ファーム監督:僕は、素振りとウェイトトレーニングですね。これを始めたのは21とか22歳くらいからなんで、比較的早く始めた方なんです。知り合いの方からいわれて、オフに試してみると、それから打球が飛ぶようになりました。だから、金本(知憲)監督が言うところの「身体を強くする」ことが非常に大切なのは理解しています。人に言われてやるのでは無く、今、自分で自分の野球に対して何が足りないのか、自分はこういう部分が他の選手に勝っているのかといった自らの弱みや強みを知る事はすごく大切です。その上で、足りない部分を補う取り組みと、良いところを伸ばす取り組み、両方のバランスを取りながらやっていくことが重要なんです。

Q:選手時代は少なからず、好不調の波はありましたよね?

掛布ファーム監督:試合ではどんなに悪い状態であっても、その時にできる100%の野球をやろうって考えていました。状態が悪いから70%や80%で良いという気持ちではなかったですね。自分はプロなのだから、その日の自分ができる最高のパフォーマンスを球場で見せなければいけない。打てなければ守る。守れなければ走ろうでしたね。試合後は、課題を頭の中にしまって、家に帰って野球についての日記に付けていました。そして配球を思い返して、鏡の前で素振りをしていましたね。あと、自分のホームランばかりを集めたビデオテープをずっと見続けて、バランスが良い状態を目で吸収していました。目をつぶると身体が自然にそのように動くようにイメージトレーニングをしていましたね。こんな風に、1日1日の自分の野球に対する身体の状態だとか技術的なチェックといった良い意味での反省を夜の間に解決して気持ちをリセットし、翌日は良い朝を迎えて球場に来ていました。

第4回の更新は1月27日(金)。お楽しみに!