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超変革Webマガジン 2017年1月掛布雅之ファーム監督

掛布雅之ファーム監督インタビュー 第4回

Q:ファームの選手が2017年をいい年にする為には何が必要でしょうか?

掛布ファーム監督:年末にファームに残っていた選手には、いい野球が出来た選手も課題が残って悔しい思いをした選手も一度気持ちをリセットしなさい。その上で野球は怖いものだということを常に感じておきなさいという事。そして、野球に対する向上心を忘れない。野球に対する情熱を失わない。ということを伝えました。この3つがあれば、2017年、継続する力は自然に生まれますから、いい一年にできると思います。

Q:掛布監督が現役時代に感じられた野球の怖さって何でしたか?

掛布ファーム監督:甲子園球場という場所は、僕らにとって逃げ場だったんですね。バッターボックスもサークルポジションも誰にも邪魔されない聖域で、自分が一番楽な場所だったんです。でも一番、緊張する場所でもあった。考えてみてください、甲子園球場の5万人の大観衆の前で、いかに力を抜いて平常心で最高の野球に取り組み、ファンの方に感動を与え、納得してもらえるような結果を出せるかという緊張感。マスコミの目以上に、純粋に我々を見てくれるファンの方々の目は怖かったですよ。でも、その目が僕を支えてくれて、怖さを乗り越えることができたんじゃないかと思っています。

Q:ファンの前でプレーできることって、大きな力になるんですね?

掛布ファーム監督:ファームの監督を引き受けて思ったのは、ファンの方に鳴尾浜にも足を運んで欲しいということ。僕自身が甲子園で育ててもらったように、若手選手たちを鳴尾浜で育ててやってほしいんです。鳴尾浜は500人くらいしか入りませんけど、500人でもいっぱいになるのと、空席が見えるのとは選手にとっては感じ方が全然違うんです。2016年のシーズンでは、ファームでのゲームを見に来てくださったファンの方々にすごく感謝していますし、その目の怖さが選手一人一人を成長させてくれたと思っています。だから、選手たちを育てるためにぜひ、鳴尾浜に足を運んでください。

Q:今シーズン、掛布ファーム監督ご自身の目標は?

掛布ファーム監督:金本監督の胴上げですよね。金本監督が胴上げされる姿を見たい!そのために2017年は自分が何をやらなければいけないのかという事を考えないといけません。2017年は、チームを任されて2年目ですから言い訳はきかないですよね。金本監督はそういう気持ちで「挑む」というスローガンに決めたと思うんです。だから目標は金本監督の胴上げしかないです!

Q:最後に2017年シーズンへの決意をファンの皆さんに向けてお願いします。

掛布ファーム監督:去年なんとかしたいと考えたのは江越(大賀)だったんですけど、2017は横田(慎太郎)を一人前にします!真剣に横田をどうにかしたいですね。江越・横田・陽川(尚将)、このあたりを同じぐらいのレベルで野球がやれるようにします。そして、チームとしては、一軍・ファームの同時優勝ですね。でも一軍が優勝するために、彼らの体力が落ちた時にファームから吸い上げられた選手が活躍してくれなきゃいけない。1年間戦って一軍が勝ち、ファームにも体力がある。言ってみれば産卵後の鮭のような、やりきった感のあるそういうシーズンが僕は好きなんで(笑)。もう出し尽くして何も残らないってくらいの1年にしたいですね!

掛布ファーム監督のインタビューは今回が最終回です。
2月3日(金)からは、狩野恵輔選手が登場します!お楽しみに!!