Q:まずは、監督就任1年目を振り返って、2016年はどのようなシーズンでしたか?
金本:昨年は「超変革」をスローガンに掲げて、勝ちながら選手を育てようと試行錯誤した1年でした。でも、強い気持ちはあるものの、なかなか思うようにはいかずに苦しみもがきながら、忍耐を試されるシーズンでした。
特に夏場以降は、打つ方も投げる方も守る方もすべてが噛み合わず、誰をどの場面で起用すればいいのか、どうすればミスを少なくできるのか、さまざまな葛藤がありました。それは投手を交代させるタイミングだったり、スタメンに誰を起用するかだったり・・・。自身の采配にも苛立ちましたし、とにかく反省の多いシーズンでしたね。でも確かに厳しい1年でしたが、多くの若手選手が育ってくれたのはうれしい収穫でした。
Q:確かに若手選手の活躍は印象的でしたが、特に伸びたと思われる選手は誰でしょう?
金本:投手でいえば岩貞(祐太)と青柳(晃洋)ですね。特に岩貞は、制球はまだ安定していませんがボールに威力もあって10勝してくれましたし、今期はもっと勝利を上げてくれるんじゃないかと期待しています。
野手ではやはり髙山(俊)と北條(史也)です。この2人は打率2割7分台をキープしてくれましたし、いいプレーも見せてくれました。そして、原口(文仁)もバッティングを工夫するなど本当によく育ってくれたと思います。もちろん、起用した若手の中には壁にぶち当たって不調に陥る選手もいました。そんな苦しみも味わいつつ、全体的に成長し続けてくれていますから、今シーズンは非常に楽しみです。
第2回の更新は3月10日(金)。お楽しみに!