Q:今、特に注目している、将来が楽しみだという選手はいますか?
福留:全員が楽しみです。逆に言えば、すべての選手たちが伸びてきたら自分にとってライバルが増えるわけだから、自分のポジションは簡単になくなるんだろうなっていう危機感はありますね(笑)。
甲子園のグラウンドって、その時に吹いている風を考えたりしなくちゃいけないから、慣れないと守備に就くのがなかなか難しいんです。今は僕がその場の状況でいろんなことを判断して指示を出して守備陣を動かしています。去年みたいに若い選手が多い場合だと、髙山(俊)や横田(慎太郎)なんかは甲子園の外野の特性がまだわかってなかったから、ちょこちょこ指示を出していました。去年一緒に外野を守った中で、江越(大賀)だけはちょっと変わっていったのかなと感じています。彼は自分で状況を考えて守備位置を変えるように一生懸命努力して動いていました。それが合っているか、間違っているかは関係なくて、自分で考えてこの場合はやっぱりこっちかなって思いながら動いているのがわかったんです。今まで阪神に来て外野を一緒に守っていて、僕から基本的に指示を出さずに済んでいたのは大和だけだったんですよ。でも、江越は自分で考えて動くようになったんだなって思ったから、今年はちょっと楽しみです。
Q:自分で考えて、判断して動く。それがまず大切っていうことですね。
福留:そうです、自分が考えて行動した結果なら、例え失敗したとしてもいいと思うんです。自分がこうだと思ったから、こっちに守りました。逆に飛びました。結果的に間違っていたとしても、自分なりの根拠があるんです。何の根拠もなく、この辺かなーって守られるより、ここ守ろう、こっちだと思って反対に飛びましたの方がいいんです。あんだけ広い外野なので、全部が全部は捕れないから、自分が判断した結果の失敗なら僕はOKだと思うんです。
第4回の更新は4月28日(金)。お楽しみに!