Q:甲子園球場での一日の過ごし方、試合までのリズムの作り方を教えてください。
福留:僕は球場に着くのが早いんですよ。午前中の早いうちに球場に入っています。若い選手みたいにちょこっとやっただけでは、すぐに身体が動かないんですよね。どちらかというと、技術的なこともですけど、それ以前の準備に時間をかけるんです。先にグラウンドに入ってランニングしたりストレッチしたりとか…やっぱり歳を追うごとに準備にかける諸々の時間っていうのを多く取るようにしていますね。十分な準備をせずにいきなり身体を動かしてケガしてしまい、回復が長引いてしまうっていうパターンが多いので、時間をかけて、身体を徐々になじませていくことでリズムをつくります。
Q:今シーズンに向けての決意を聞かせてください。
福留:勝つことです。とにかく優勝すること。今の段階で、とりあえずAクラスとかそんなこと言ってるヤツがもしいたら頭はたいてやります。能見(篤史)は年賀状で僕に「優勝したいです!」って書いてきたくらいなんで、そんなふうに年上の選手が強く思っていることが僕は良いと思います。年上の選手がそれほどまでに思っていることを若い選手たちにもしっかりと伝えて、彼らが優勝するぞ!っていう気持ちになってくれるのが一番大事だと思います。
若手選手が多い中で能見であったり藤川(球児)であったり、僕や鳥谷(敬)という年上の選手がそれぞれのポジションにいるわけですから、責任を持って「優勝するぞ!」という強い意志のもと戦わないといけないと思います。
Q:最後にファンに対するメッセージを頂けますか?
福留:本当にいろんなことを騒がれるタイガースというチームの中心選手として、毎試合活躍することが僕の一番の目標です。その中でチームの勝利をひたすら目指す。野球は勝負事なので、勝たなければ面白くありません。見ているファンの皆さんも、応援しているチームが勝たないと面白くないでしょう。やっぱり、プレイしている方も勝たないと余計に面白くありませんからね。勝負に勝つ!っていう姿勢をどれだけチームのメンバー全員が出していけるのか。今年のタイガースはすごい勝ちにこだわってるぞ!っていう熱い思いを見せられるように頑張ります。
福留選手のインタビューは今回が最終回です。