Q:優勝するという決意の言葉がベテラン選手達からだいぶ出るようになったと言われてますが、ご自身はいかがですか?
鳥谷:今のタイガースでは優勝を経験している選手の人数は非常に少ないんです。そういう意味では自分が入団して2年目の新人だった2005年に優勝できたという経験も、ベテランの方にさせてもらったということで、自分の力で優勝した経験ではありません。
それが今は自分たちが年齢を重ねる中で、若い選手にその優勝っていう経験をさせることができていないので、何とか自分が現役でやっているうちに「チームを勝たす」っていう言葉がいいのか分かりませんが、自分も含めて優勝を現実のものとしなければいけない年齢でもあると感じています。より年齢を重ねるほどに、ベテランはみんなそんなことを強く感じているのかなと思いますね。
Q:優勝という言葉を口に出していく意味をどのようにお考えですか?
鳥谷:年齢を重ねれば重ねるほど、より先を読むというかそういう力も付いてきますから、このままいくと駄目なんじゃないかと考えてしまいがちです。だからやっぱり長いシーズンの中で口に出す意味はありますね。それもみんなが口にすることが大切だと思います。例えば、一人がダメなんじゃないかと思ってもほかのベテラン選手が、優勝するんだということを口にすることでもう一回まだやれる、勝てるっていう意識に戻れる。最後の最後、終わってみないと本当に勝負ってわからないものなんですが、途中でどうしても勝つっていう強い気持ちが薄れてくることがあるので、そういう意味では、シーズンの中で改めて口に出して言うことによって、みんなが優勝という目標に向かっていきやすいと思うので、とても必要なことだと思います。
第3回の更新は5月19日(金)。お楽しみに!