エンタメ

コラム・ブログ

TOP > エンタメ > コラム・ブログ > タイガースWebマガジン

タイガースWebマガジン 2017年11月安藤優也ファーム育成コーチ

安藤優也ファーム育成コーチ インタビュー

Q:アマチュア時代とプロの世界に入ってからではどんな違いがありましたか?

安藤:プロの世界に入ってみてまず最初に驚いたのは、練習での投げ込みの量です。アマチュア時代に比べてとにかく桁違いで、まずこの練習についていけるのかという心配をしましたね。アマチュア野球でのリーグ戦は、せいぜい一か月とか、長くても二か月くらいのスパンで行われますが、プロ野球では半年間シーズンが続き、その間ローテーションで投げ続けなければいけないので、アマチュア時代よりもさらに投手としてのタフさが求められるんです。トヨタ自動車での二年間は、思い出してももう二度としたくないくらいしんどい練習をしてきたという自負があって体力には自信があったんですけど、投げることに関しては全然違いましたね。やっぱりピッチャーは投げることが大事だと感じましたし、投げることに関しての体力の無さを痛感しました。だから入団一年目の秋季キャンプでは、ひたすら投げ込みに打ち込んで、体力づくりに励みました。

Q: 2003年2005年でリーグ優勝をされましたが、優勝でしか味わえないことはありましたか?

安藤:やっぱりそれまでに感じたことのないほどの達成感がありました。野球はチームスポーツなので、自分一人じゃ何にもできないし、チームのみんなが力を合わせて一つの目標にむかって突き進み、達成するということの素晴らしさを味わうことができました。みんなで一つの目標を成し遂げることの喜びは、経験した人じゃないと分からないと思うんですよ。やっぱりね、これだけは言葉でなかなか伝えるのは難しいからこそ、まだ優勝したことのない若手選手に味わってほしいなと思います。

Q:甲子園球場の好きなところってどういうところですか?

安藤:甲子園球場ならではの雰囲気ですね。天然芝で黒土、頭上に広がる空と肌に感じる風、それとにおいとかも独特ですよね。今はドーム型の球場が多くて、人工芝の球場も増えましたし、甲子園みたいな昔からある”ザ・野球場”みたいな場所って減ったと思うんですよ。昔、僕は甲子園出場を夢見ていた高校球児だったんですけど、かつての憧れの場所が今、自分の仕事場になっていて、あー、ここに憧れてたんだなーって時々不思議な感覚に襲われることがありました。高校球児だったら、みんなそうかもしれませんが、見たこともないのに憧れるっていう、まさに聖地ですよね。ぼくは、本当に甲子園球場の景色が好きなんです。マウンドから見る景色もそうだし、外野で練習してる時の内野を見た時の風景もそうですし、すべてが素晴らしい球場です。あと、グラウンドは阪神園芸さんがいつもすごく綺麗にしてくれていて、阪神園芸さんなしに甲子園は成り立たないです。僕にとってはホームっていうより、永遠に自分の憧れの場所かもしれないですね。

※このインタビューはコーチ就任決定前にインタビューいたしました。

第3回の更新は11月17日(金)。お楽しみに!