横浜DeNAベイスターズ
9.17（SUN）18（MON）
阪神甲子園球場
V戦士となったナインが甲子園に帰ってくる。14日の胴上げの後、選手たちは余韻に浸る間もなく戦っている。優勝後は祝勝会に直行し、そのまま宿泊して遠征に出た。広島戦(マツダ)でも2試合連続の2ケタ安打と元気な姿を見せ、再び本拠地へ。もちろん、DeNA戦も手を抜くつもりは一切ない。
18日は防御率リーグトップ1・76の村上が先発する。4月のプロ初勝利から一気に主役に駆け上がった右腕は「とても充実している。まだ続くので、もう一回気を引き締めて。(タイトルは)意識しすぎず、いつも通りのピッチングを坂本さんと話し合いながら」と変わらぬ姿を見せることを宣言した。本来は15日の広島戦で投げる予定だった。14日に優勝決定の可能性があったため、ビールかけも想定して登板日が変更。そんな首脳陣の親心にも好投で応えたい。
広島戦を戦いながら、岡田監督は「ただの消化試合にはしない。やっぱり何か目的を持って」と語っていた。個人タイトルを争っている選手に「どんどん狙えばいい」と伝える一方で「CSで当たる可能性のあるチームには、いろいろ試したい」と相手の戦力や戦術の分析も重視。2位、3位を争っているDeNA戦も日本一に向けた重要な戦いになる。
特に今季、何度も苦しめられてきたのが牧と宮崎の主砲コンビだ。牧は阪神戦22試合で打率.349、7本塁打、20打点。宮崎も出場18試合で打率.397、4本塁打、16打点と暴れている。岡田監督は「同じ打者にやられすぎ」とバッテリーに対策を促してきたが、なかなか上手くいかないまま。残り3度の対戦でイメージを変えたいところだ。リーグ最多153安打の牧は、152安打の中野の最多安打争いのライバル。封じることは中野へのアシストにもなる。「好き嫌いとか、得意とか。あんまりそういうのはつくったらあかん」と岡田監督。悲願の日本一に向け、猛虎の戦いから一時も目が離せない。
報知新聞社／安藤 理
