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待望の先取点も…
手痛いミスが引き金となって、阪神がまたもナゴヤの重圧に耐えきれず逆転で星を落とし（引分けを挟み）今季４度目の５連敗を喫した。
先制は阪神。先発ソトに対した打線は、４回の好機はマートンの併殺打で潰すが、５回表二死２塁から１番鳥谷が外角スライダーを左中間に運ぶ適時二塁打！待望の先取点を奪った。「いい所で一本打てて良かった」と野手キャプテンが胸を張る。
１４日ヤクルト戦（甲子園）以来久々の登板となった阪神先発・久保は、立ち上がりから安定した投球で５回裏一死、森野にヒットを打たれるまでは、中日打線をほぼ完璧に抑えていた。ここで谷繁の強い正面のゴロをサード新井良が弾くと、さらに暴投で２・３塁とピンチが広がる。久保は代打・堂上剛にライト前へ運ばれ同点。さらに一死満塁と絶体絶命だったが、大島・野本を退け、何とか１点で止めた。
続く６回先頭・和田の二塁打から一死１・３塁とされると、阪神ベンチは久保から筒井にスイッチ。すると、森野の低いラインドライブの打球を途中から守備に入ったライト柴田がグラブに当てながら落として（記録は安打）、ついに勝ち越し点を奪われてしまった。
好投も拙守に泣かされたカタチの久保だが、「いい流れのまま後ろのピッチャーに繋ぎたかったが、申し訳ない」と敗戦の責任を負う。（５回１/３・９２球・５安打・２失点・自責１）
このあとも、気迫の投球で恐竜打線をなで斬りにした加藤など小刻みな継投で逆転に懸けた阪神だったが、８回福原が谷繁に通算３０００塁打となるダメ押し２ランを浴びてとどめを刺された。 浅尾、岩瀬を欠く中日ブルペンとは言え、強力スタッフはビクともしない。６回以降、山井ー田島ーソーサと盤石のリレーで結局、４対１で猛虎を振り切った。
「１点リードしてからバッテリーが窮屈になり、雰囲気に飲まれてしまった感じがする。ここまで来たら開き直り、甲子園に帰って頑張るしかない！」。何をやっても上手く行かない現状に、和田監督も腹を括る。借金も１２に膨らみ、もう失うモノは何も無いハズ…猛虎の逆襲に期待したい！
