試合情報

一軍試合速報

TOP > 試合情報 > 一軍試合速報

FlashPlayerのバージョンが低いか、インストールされていません。

  • 最新のスコア
  • テーブルスコア
  • 試合経過
  • ベンチ入り選手
  • 選手コメント
  • 戦評
  • 熱狂メーター

福留のメモリアルアーチで試合を決めた!

会心の勝利だ。投げては先発・メッセンジャーが2安打完封。打っては8回、福留が今季2号ソロを放ち、試合を決めた。福留にとってはプロ通算200号のメモリアルアーチだった。

バックスクリーン右への着弾を見届けると、一塁ベースを回った福留は、小さくガッツポーズをした。いろいろな思いがこもったガッツポーズだ。

試合開始前の打率は.154。好調な打線にあって一人、取り残されていた。それでも一軍ベンチに置き続け、ときどき休養を挟みながらも、スタメンで使ってくれた首脳陣への感謝の気持ち。これまでなかなか援護できず、勝ち星をつけてあげられなかったメッセンジャーを助けたいという気持ち。さらには、3月30日の巨人戦(東京ドーム)で守備中に激突し、長期離脱している西岡へのメッセージもこめられていたのではないだろうか。

兆しは6回の打席にあった。左飛に倒れたが、いつもと同じ浜風が吹いていれば、左翼手は追いつけなかっただろう一打。

「鳥谷が『外のボールを向こう(逆方向)に強引に行こうくらいに思っています』と言っていた。同じ左(打者)だし、やってみようかなと。向こうのピッチャーは外(のボール)が多かったし、風も逆だったからね。1つのきっかけになったかもしれない」

その鳥谷は7回、広島・バリントンのノーヒットノーランを阻止するチーム初安打を、レフト線へ放った。そして、8回にはホームランを打った福留を、満面の笑みで迎えた。

「何がうれしかったって、ベンチに帰ったら、鳥谷があんなに喜んでくれて、関本も新井も、みんなが自分のことのように喜んでくれた。それは本当にうれしかったね」

みんな、何とか状態を上げようと必死に努力する福留の姿を見ていたのだ。

きょうのホームランを「チームとしても大きいし、福留にとっても大きい」と言った関川打撃コーチ。和田監督も「やっと孝介らしい当たりが出た。きょうの一発は今までの1本とは違う」と復調に期待した。

「ずっと調子が悪かったし、いい当たりも正面を突いたりしていた。一軍で使ってもらっているのは、この数字では考えられない。自分の生きる場所を見つけないと。数字が上がればいいけど、数字だけじゃなく、やれることをしっかりやっていきたい」

これで甲子園9連勝。福留に勝負強さが戻れば、12球団随一の打線はさらに迫力を増す。