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宿敵巨人との天王山 悔しい完封負けに

鮮やかな速攻に若武者が飲み込まれてしまった。

巨人先発•澤村に阪神は前夜と同じ打線(野手)を並べたのに対して、巨人は橋本•片岡で1•2番、下位には矢野•隠善を起用するなど大幅にラインナップを入れ替えて来た。

先制は巨人。阪神•藤浪の立ち上がり、いきなり橋本が真っ直ぐを狙い打ってライトへの初回先頭打者アーチの3号ソロでリードを奪う。

続く2回裏にも、藤浪は二死1塁から9番 投手の澤村に左中間を破る適時二塁打を許すと、上位3人にも連打を浴びて片岡•坂本の連続タイムリーでこの回3点を失い、序盤で4点のビハインドとなった。殆どの打者が真っ直ぐ狙いの巨人は、コンパクトな打撃を徹底して藤浪攻略に成功した。

藤浪は、 本来のスピンが効いた球をなげられず、真っ直ぐでなかなか空振りを奪えなかった。その後はどうにか抑えたものの5回(89球)までで7安打8三振3四死球4失点で降板となった。「2回の失点。特に澤村さんに打たれた適時打がもったいない。それに尽きる」。大事な試合に捕まり、藤浪晋太郎投手はがっくりだった。

反撃して接戦に持ち込みたい阪神だが、序盤で大きな援護をもらった澤村は球の走りも良く、コンビを組むルーキー小林の好リードもあってチャンスすらなかなか訪れない。6回表 先頭•藤浪の代打 坂が四球で出塁しても1番 上本が併殺に打ち取られるなど、なす術もなかった。

澤村拓一投手は、この大一番で猛虎打線を散発の2安打に封じ込める ほぼ完璧なピッチングを見せて、最後まで一人で投げ切る。114球で10奪三振2与四球の堂々たる完封で価値ある2勝目をマークしている。

夏のロード最後を飾ることが出来なかった阪神だが、4対0と完敗の中でも渡辺•筒井の中継ぎ陣が6回からの3イニングをしっかり無安打でゼロに抑えて、試合を壊さなかった事は賞賛すべきであろう。

「バッテリーの問題だけど、相手が明らかにストレートを狙っていかところに(そのまま真っ直ぐを)行ってしまった。藤浪は、投手として抱えている課題がそのまま出た。走者1塁から長打を浴び、後はそれを引き摺ってしまった。(澤村については)序盤の4点で楽に投げさせてしまって、付け入る隙がなかった」。和田 豊監督は、嘆き節だ。

宿敵との天王山に負け越して、数字の上では自力優勝の可能性が消えた。とはいえ首位との差は、まだ2•5ゲームだ。「ここから何とか踏ん張って、甲子園に帰ってやるしかない。これからは、精神力の勝負になる!」。指揮官の闘志は、ますます燃え盛って来たように思われた。