FlashPlayerのバージョンが低いか、インストールされていません。
ゴメスの犠飛で延長戦を制す
"辛勝”とはこういう試合のことを言うのだろう。9回までは0対0の投手戦。延長に入り、10回表を呉昇桓が抑えると、その裏、一死満塁からゴメスの犠飛で1点をもぎ取った。
三番・鳥谷は2度、敬遠四球で歩かされた。それはつまり、四番・ゴメスが勝負を挑まれたということ。8回二死二、三塁から、DeNAの先発・久保が苦手とする鳥谷を嫌い、得意なゴメスを選んだ場面と、延長10回一死二、三塁から、DeNAベンチが満塁策を選んだ場面では事情が違うが、四番打者としてはプライドに火が付くはず。しかも、8回は遊ゴロに倒れていたからなおさらだろう。しかし、ゴメスは冷静だった。
「それは向こうのやり方。自分としては積極的に、いつも通り、打てる球を強くたたこうと思っていただけだよ」
打点王を狙うゴメスだが、サヨナラ勝利を決める一打はこれが来日初。ウォーターシャワーでびしょ濡れになったユニフォームをさわりながら、「ホントにハッピー。ヒーローになるチャンスをもらえて、実際にそれを成し遂げることができたんだからね」と喜んだ。
広島も勝利したため、ゲーム差なしの3位は変わらないが、残り2試合に勝てば、自力で2位をつかみ取れる。
