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ルーキーの一振り

序盤のワンチャンスを掴みビッグイニングを作った阪神が、そのリードを後半小刻みな投手リレーで逃げ切った。

福岡ソフトバンクは今季ヤフオクドーム初先発となる3年目右腕・松本裕。阪神は前夜 左太もも裏を痛めた糸井(球団が左ハムストリングの軽い筋挫傷と発表)がスタメンを外れ、上本・俊介の1・2番など思い切ったオーダーで臨む。初回3者凡退の好スタートを切った松本だが、2回表 福留・原口・中谷への3四球で一死満塁と自らピンチを招き、8番 糸原にカウント2-2からライトへの2点適時二塁打を浴びて先取点を許すと、二死後1番 上本にも三塁線を破られる適時二塁打で更に2点を失った。

「打ったのはストレート。チャンスだったので何とか食らいついていく気持ちで打ち返した。先に点を取れるようにと思っていたので、しっかり結果を出すことが出来て良かった」。3試合振りスタメンのルーキー糸原健斗内野手が振り返る。3ボールからストライクを取りに来た直球を狙い打った上本博紀内野手は、「打つべきボールをしっかり絞って行った。積極的にいこうと考えていたのがいい結果に繋がったと思う」と話した。

阪神先発・青柳は、初回 好調2番 今宮のヒットと盗塁でピンチを招くが、柳田・デスパイネの3・4番を連続三振に斬って脱出する。リードを貰った2回以降は、3回先頭の8番 上林に二塁打を浴びるが後続を打ち取るなど落ち着いた投球を見せた。

序盤ビッグイニングで失点した松本だが、4回表は二死2塁での2番俊介・中前安打をセンター柳田のレーザービーム返球で追加点を防いで貰うバックの堅守もあり、その後は立ち直って5回(107球)まで投げて、4安打 5三振 3四死球4失点。返す返すも2回表の乱調が悔やまれるところだろう。

5回裏 青柳は、内野安打と四球で二死1・2塁のピンチから1番 川崎に右前適時安打を打たれて失点するが、責任投球回の5回(85球)を投げ切り、4安打 5三振 1四死球 1失点で降板。後を信頼できるリリーフ陣に委ねた。 「2回に4点の援護をもらえたことが自分の中では大きかった。バッター勝負で集中出来たし、ストライクゾーンへ投げる事が出来たので四球も少なく済んだと思う。援護点を取ってくれた野手のみなさんに感謝」しきりの青柳晃洋投手だ。

阪神は6回から高橋〜桑原と繋いでリードを保つ。8回表には6回から登板していたソフトバンク2人目・笠原の2四死球から貰ったチャンスを鳥谷の併殺打で潰しかけるも、まさかの暴投で思わぬ追加点が入った。その裏 岩崎が二死からデスパイネのヒットと盗塁などで二死2・3塁のピンチを招くが、粘る中村をフルカウントから見逃し三振に斬って脱出した。 9回裏はマテオが締めて5対1で阪神が前夜の雪辱を果たしている。青柳は一軍再昇格の後3連勝となった。

「一打席目からチャンスだったので、しっかり自分の仕事をしようと心がけて、絶対勝ちたいと言う気持ちで打った。(先制打の感触は)完璧でした!」。ヒーローインタビューは、3試合振りスタメンで先制打を含む3打数2安打1打点1死球の糸原健斗内野手だ。それでも、真っ直ぐに強い秘訣を訊かれると、「(打撃は)まだまだなので、練習をいっぱいして、もっともっと打てるようにしたい」と殊勝な思いを口にしている。

それにしても頼もしいのは救援陣。この日は、先発・青柳から早めの継投となったが、「仕事をして欲しいところでしてくれる」ブルペンの存在が、香田勲男投手コーチには誇らしく映る。

ところで、この試合は出場しなかった糸井だが、ベンチ裏では代打の準備をしていたらしい。「スタンバイしとったよ。でも、ここで無理したら(長引いてしまうので)慎重に行きます」。金本知憲監督は、笑顔でヤフオクドームを引き上げて行った。