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故郷で苦い敗戦

ルーキー右腕の制球難につけ込まれて序盤に失点を重ね後手に回った阪神が、追い上げも届かず交流戦初のカード負け越しを喫した。

交流戦ロード最後の試合となる阪神は、福岡ソフトバンク先発左腕・山田に対しても打線はほぼ前日同様で、8番ショートに大和を起用した。初回3者凡退も1番 上本が粘って11球目に三振するなど山田に25球を投げさせる。

福岡出身の阪神先発・小野は、同郷・梅野とバッテリーを組む。初回 制球に苦しみ川崎・柳田に四球を与えた一死1・2塁から4番デスパイネに右前適時安打を浴びて、簡単に先取点を許す。中村にストレートの四球で満塁。松田は何とか打ち取るが、7番 明石にもフルカウントから押し出しの四球で2点目を奪われた。

2回表  阪神は二死から鳥谷のヒットと中谷・四球で1・2塁として8番 大和が左前安打を放つが、レフト中村の好返球で鳥谷が本塁で憤死して得点する事が出来ない。前日の柳田に続くソフトバンク外野陣の強肩が、猛虎の行く手を塞ぐ。3回には9番 梅野のヒットから暴投などで一死3塁とするが、2番 俊介が二ゴロで走者を返せず、高山は歩くも4番 福留が二ゴロに倒れた。

3回裏 ソフトバンクは一死1・2塁から6番 松田がライトへの適時二塁打を運んで3点目を奪う。試合の流れを考えても、序盤とは言え非常に痛い失点となった。

阪神も5回表  一死後 小野の女房役9番  梅野がレフトへ2号ソロ本塁打を放ち、山田にようやく一矢報いる。「打ったのはスライダー。低めのボールだったが、うまく前のポイントで捌く事が出来た」。故郷・福岡での一発を梅野隆太郎捕手が振り返っている。ソフトバンク・山田は5回を投げて100球を費やしたものの、要所を締めて4安打2三振2四死球1失点とリードを保ったまま、救援陣にバトンを渡した。

一方、阪神・小野は6回裏 走者をためたところで降板。5回2/3(112球)4安打4三振6四死球3失点だった。小野泰己投手は、「ボールが上ずってしまい、初回から四球を出して走者をためてしまった。早い段階から修正しないといけなかった」と唇を噛んだ。投げ急いで投球フォームのバランスを崩し、それを早い段階で修正出来なかった事が敗因である。

阪神は7回表にソフトバンク3人目・森から代打・糸原の右前適時安打で1点を返すが、8回裏に4人目の高橋が上林・中三塁打による二死3塁から今宮・柳田の連続適時長短打を浴び追加点を奪われて万事休す。追い上げも虚しく5対2で敗れた。阪神は今交流戦初のカード負け越し。ルーキー小野は、出身地で悔しい2敗目を喫している。

「(小野は)ちょっと安定感に欠けていたと思う。良い球を持っているんだから、ストライクゾーンへさえ投げ込む事が出来ればある程度は抑えられる。自信を持って、コントロールを修正して欲しいね」。金本知憲監督は、謂わば自滅によって失点を重ねてしまったルーキー右腕に注文をつけた。

黒星の中にも光明はあった。9回表 左ハムストリング筋挫傷で前日欠場していた糸井外野代打で登場。ソフトバンク守護神・サファテの前に空振り三振に倒れたものの、元気に復帰したのは何よりである。試合後、故障箇所の状態を訊かれた糸井嘉男外野手は、「大丈夫!」と答えた。このところ少し精彩を欠いている福留も含めて、キーマンの1日も早い復調が待たれる。