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野球少年、西純が6連勝を呼び込む

今季初登板の初球に選んだのは152km/hのストレート。初めて伝統の一戦に臨んだ西純は若手らしく、伸びやかな球を投げ込んだ。時折マウンド上で笑顔を見せ、野球を楽しむ心を忘れない。1打席目に長打を打たれた廣岡とウォーカーには次の打席で三振を奪いきっちりお返し。打っても第1打席では野手顔負けの強い打球を外野に飛ばし、第2打席では三遊間への内野安打でプロ初安打を記録した。高卒3年目右腕の投打に渡るハツラツとしたプレーぶりと5連勝中の勢いはリードしているはずの首位・巨人を飲み込んだ。

1点を追う6回、佐藤輝の左中間への2塁打と大山の投手強襲安打で無死1、3塁のチャンスを作る。1死後に糸原がレフト前に適時打を放ち同点に追いついた。さらに2死1、3塁から梅野の適時打で2-1と勝ち越しに成功、打線がここ一番で勝負強さを発揮した。

援護を受けた西純は巨人打線を相手に7回を投げ1失点、三振は8つ奪った。

「最初、すごい緊張していたんですけど梅野さんのリードのおかげで自分のピッチングが出来ました。今年はやるぞという気持ちでずっと過ごしてきているので、ここからもっともっとやって行きたいと思います」

1点リードの8回には中野の内野安打から1死満塁とすると好投した西純の代打・糸井がセンター前に2点適時打を放ち勝負あり。この回さらに山本の2点適時打、9回にも島田と近本の適時打で加点し巨人を突き放した。

緊迫した展開が続いていた試合も最終的には15安打を放ち8-1のスコアで大勝を収めた。連勝を今季最長の6に伸ばした矢野監督は「連勝ももちろん大きいですし、勝ち方もこれからにつながるんじゃないかなと思います。5月良いスタート切れたんで、良い形で甲子園に戻れる形を全員で作れたのでビッグウェーブにしていきます」とまだまだ白星を量産するつもだ。5月反攻へ、大きなうねりを呼ぶ。