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代打・梅野の一振りで熱戦に決着
8勝と防御率1.17はどちらもリーグトップ。今季の青柳は投げる度に白星を重ねている。唯一喫した黒星は5月6日の中日戦、延長10回に痛打を浴びる形となったが打線の援護に恵まれなかっただけで9回まで無失点に抑えていた。この試合で相手先発の大野雄も10回を1安打無失点と好投、ハイレベルな投手戦を演じていた。再びのマッチアップとなった一戦で青柳は投打で奮闘した。
両チーム無得点の2回、先頭・佐藤輝の安打から2死満塁とすると青柳がセンター前に先制の2点適時打を放った。その後同点に追いつかれるも青柳はさすがの投球で試合を作る。するとエースの力投に打線も応えた。
2-2の6回、1死から近本が21試合連続となる安打で出塁すると大野キラー、佐藤輝が右中間へ2塁打を放つ。大山は勝負を避けられ1塁へ歩き、全ての塁が埋まった。1死満塁の大チャンスに糸原はしぶとくレフト前に弾き返し2者をホームに迎え入れた。
得点した後の大事なイニング、青柳は7回に走者をためてしまうが2死1、2塁から好打者の大島を見逃し三振に仕留めホームを踏ませない。左打者のインコースに鋭く切れ込むシンカーを投げ切った。
しかし完投も見えてきた8回に2点を失い、再び試合を振り出しに戻されてしまった。ならば三度突き放すまで。その裏に佐藤輝、大山の連打から2死満塁とし、代打・梅野がレフト前に2点適時打を放った。
「初球から打つつもりで打席に入ってましたし、みんなでつないだチャンスだったので、とにかくファーストストライクに集中して行った結果が、ボール先行だったので甘い球とはと思って、一生懸命に狙った球が三遊間に行ったんで本当にホッとしてます」
2点リードの9回は岩崎がピンチを招くもレフト・島田の好守にも助けられて無失点で凌ぎ、接戦を制す。この逆転勝利で8回に青柳をリリーフした湯浅がプロ初勝利を挙げた。「素直に嬉しいですし、リハビリが長かったので、たくさんの方にお世話になって全ての方に感謝したいなと思ってます」と初々しく話した。
連敗を止めた矢野監督は「1番はホッとしてます。一時は打線がつながらないというところもありましたけど、今は本当に1人1人がつなぐ意識ありますし、そういうところが取られた後にまた取ってというところになっているのかなと思います。勝ち切れたので明日、あさって、また全員で自分たちの野球をやっていきます」激戦続きの勢いに乗り、明日は伊藤将のクールな投球で連勝を狙う。