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藤浪が好投もまさかの逆転負け

高校球児にとっての夢舞台、夏の甲子園開幕日にマツダスタジアムでは藤浪が先発マウンドに上がった。母校の大阪桐蔭は大阪大会7試合を54得点1失点という横綱相撲で勝ち上がり、春夏連続出場を決めている。高校時代に春夏連覇を達成した剛腕は後輩たちから刺激を受け、また刺激を与えるためにも結果を残したいところ。4月8日以来となる先発マウンドで初回から150km/h台が当たり前のストレートを投げ込み、1死2塁のピンチを背負っても相手の主軸打者を打ち取った。

打線も早々に援護した。2回、糸原とロハス・ジュニアの安打で1死1、2塁とすると梅野のバットが先制点を叩き出す。センター前に適時打を放った。

「(藤浪)晋太郎が久しぶりの先発マウンドなので先制点をあげることができてよかったです」

3回にも島田の安打から無死満塁のチャンスを作り、糸原の併殺崩れの間に2点目を、ロドリゲスの犠牲フライで3点目を奪った。4回には2死から島田がライトへ3塁打を放ちチャンスメイク。早くもこの日3安打目を記録した。さらに近本が死球を受けるとすかさず盗塁を仕掛け得点圏へ。2、3塁とし佐藤輝の2点適時2塁打で加点。各打者がしっかりと役割を果たし着実にリードを広げた。

前半だけで5点の援護を受けた藤浪は5回までに7つの三振を奪い1失点。先制打を放った梅野は守備面でもリードだけでなくワンバウンドをよく止めて藤浪をアシスト。鋭いカットボール、スプリットが冴え渡った。藤浪は6回も無失点に抑え、7回にピンチを招きリリーフを仰いだものの先発の役割は十分果たした。

4点リードの7回、走者が2人たまるとこの勝負所で矢野監督は岩貞、浜地を惜しまず投入。相手の反撃を1点に抑え、8回はケラーが凌ぐ。3点リードの9回は岩崎がマウンドへ。勝利は確実かと思われたが連打と守備のミスが絡んで4点を失い、まさかの逆転サヨナラ負け。

この悪い流れを引きずらす明日は4カード連続勝ち越しを決めたい。広島に前半でやられた分をやり返す。