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桐敷が7回1失点で嬉しいプロ初勝利

いい形で交流戦へ。誰もがそう思っている。パリーグとぶつかる前、最後のカードは伝統の一戦。これで気合いが入らないはずがない。先発の桐敷は今季初登板。期待されながらもまだ初白星を挙げられていない左腕は強い気持ちをボールに込めた。

立ち上がりはほぼストレートとフォークの2球種だけのツーピッチ投球。抑え投手のような力技で巨人打線をねじ伏せ、2つの三振を奪った。その後もとてもプロ未勝利とは思えない好投が続いた。調子を上げている巨人打線に対して向かっていく姿勢を崩さず毎回奪三振。力勝負で抑え込んだ。

3回に先制打を浴びた場面ではノイジーの強肩も光った。クッションボールを素手で掴み素早く送球。ショート・木浪からセカンド・中野へとつないで2塁はタッチアウト。好守備により記録上は"フェンス直撃のシングルヒット"となった。ビッグプレーに助けられた桐敷は7回まで投げて追加点を許さず1失点、10個の三振を奪いしっかり先発の役割を果たした。

「梅野さんと初回から思い切りいくと話してそれが良かったです。特別な1日になりました。これからもチームのために粘り強く頑張っていきますので応援お願いします」

力投を続けた桐敷に白星を。野手陣はラッキーセブンに集中力を高めた。1死から大山の死球、佐藤輝の安打で1、2塁とすると森下がレフトへ同点の適時打を放った。

「絶対決めるという強い気持ちで打席に入りました。自分自信、打点にこだわりを持っているのでああいう場面で1本出てよかったです」

試合を振り出しに戻すと梅野も安定でつないで1死満塁。木浪の犠牲フライで勝ち越しに成功した。

「桐敷が頑張ってくれていたので、何とか1点取りたい、ことを起こしたいという気持ちで打席に入って、レフトフライでしたけど(3走の)テル(佐藤輝)も走ってくれてホントに良かったです」

2-1と1点リードに変わった8回には湯浅がマウンドへ。戦列を離れていた守護神が1軍登録即登板。最初の打者はオールストレートで空振り三振に仕留めた。やや制球がバラつきピンチは招いたがさすがの経験値で後続を断った。9回は岩崎が3奪三振締め。打線は勝負所でつながり、先発とリリーフに強力な投手が加わった。6連勝&貯金15を決めたゲームは結果も内容も抜群だった。