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大竹が粘るも及ばず今季初黒星

先発した大竹は今やリーグを代表する好投手だ。5月は4試合で3勝を挙げ防御率は驚異の0.33。月間MVPを受賞した。安定感抜群の投球を期待したいところだったが6月2度目の登板は苦しいピッチングとなってしまった。

打者2人で先制を許し、初回だけで30球近い球数を要す。テンポ良く2死を奪った2回は被弾して追加点を奪われてしまう。

打線は2点を追う3回にミエセス、木浪の連打と坂本の送りバントで1死2、3塁とし近本の内野ゴロの間に1点を返した。

この得点をきっかけに反撃へ移りたいところだったがその裏に大竹が再び本塁打を浴び点差を2点に広げられてしまう。ここまでチームを引っ張ってきた投手が苦しんでいるなら今度は打線が助ける番だ。

4回にノイジー、大山の連打で2、3塁とし1死後に前川がライト前に2点適時打を放った。

「初めての打点でしたし、チームに貢献することができて嬉しいです」

前日のプロ初長打に続き、プロ初打点をマーク。先行投資ではなく戦力としてスタメン出場している若虎の一打で同点に追いついた。

打線の援護を受けた大竹は尻上がりに調子を上げた。序盤こそ得意のチェンジアップの精度が好調時ほどではなかったが5回から7回までは三者凡退。この時点での球数は99球と先発としてしっかり試合を作った。

3-3に追いついた後の打線は5回2死2塁から中野の安打で2走・木浪がホームを狙うが相手の好送球により惜しくもタッチアウト。7回2死1塁から坂本の放った長打性の当たりも相手のダイビングキャッチに阻まれてしまった。

すると8回に大竹が勝ち越し点を奪われてしまう。その後のピンチは加治屋が好リリーフで切り抜けたものの1点を追う9回は大山、佐藤輝、前川が倒れて1点及ばず。ハード日程の9連戦、最後は何としても白星で締めくくりたい。ファームで再調整後は好投を続ける才木に連敗ストップを託す。