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西勇の好投に応える小幡のサヨナラ打
通算2000投球回を達成する節目のアウトは狙い通りの併殺で奪った。先発の西勇が初回1死1塁からショートゴロを打たせ6→4→3が完成。その後も長いプロ生活で培った投球術で試合を作った。先頭打者に安打を浴びた2回も併殺でピンチの芽を摘む。走者をためてもきっちりコーナーを突いて凡打に打ち取り無四球のまま7回無失点。前回登板の6月13日のオリックス戦での完封劇に続きほぼ完璧なピッチングだった。
西勇がメモリアルピッチなら打線でも千両役者が甲子園を沸かせた。1軍復帰した大山が大きな拍手で迎えられた第1打席にライト前へ安打を放った。4回1死1塁の第2打席でもセンター前に弾き返し2打席連続の安打でチャンス拡大。ホームが遠い展開の中でも頼れる主砲が奮闘した。
西勇の好投に応えたい打線は両チーム無得点の7回、2死から梅野の2塁打と小幡の四球で1、2塁とした。岡田監督が西勇に代打・糸原を起用するとDeNAベンチも左腕をマウンド送る。これを見た岡田監督は代打の代打でノイジーを選択。先制はならなかったが勝負所で惜しみなくカードを切った。
ブルペン勝負となった終盤の8回、左腕の桐敷が1死1、2塁と走者をためると右打者が続く場面で右腕の漆原へスイッチ。厳しい場面を任された漆原は併殺打に打ち取りわずか3球でピンチを脱出した。9回は石井が無死1塁から三者連続三振。
「先頭を出してしまって、その後をしっかり抑えられたのですごく良かったかなと思います。(ストレートは)空振りもしっかり取れてすごく良かったかなと思います」
リリーフ陣の気迫は攻撃にも伝わった。前川の内野安打と佐藤輝の死球で2死1、2塁とすると小幡の放ったライト前への安打で代走の切り札、植田が2塁から生還。投手戦に決着をつけた。
「外野も前に来ていたので植田さんの足でも難しいかなと思ったんですけど、(3塁コーチの)藤本さんがめっちゃ(手を)まわしていたので、何とかセーフになってくれと思ってました。(チームメイトからの祝福は)頭叩かれ過ぎて覚えてないです」
交流戦を終えリーグ戦再開となった最初のゲームでサヨナラ勝ちを収め3連勝。首位の座が見えてきた。