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近本、大山が活躍も反撃ならず
近本の巧みな打撃技術が先制点を叩き出した。両チーム無得点の3回、木浪の安打と大竹の送りバントで1死2塁とすると近本がアウトコースの球を逆らわずレフト方向に運ぶ。先制の適時2塁打を放った。
「追い込まれていましたが、うまく打つことができました」
しかし先発の大竹がリードを守れない。7月27日の中日との前回対戦では8回1失点と好投していたが直後に3点を失い逆転を許してしまった。
それでも打線はすぐさま反撃。4回に佐藤輝の安打と大山の2塁打、前川の死球で無死満塁の大チャンスを作った。梅野の犠牲フライで1点差に迫りなおも2死1、2塁。一打同点の場面で大竹に打順がまわると早くもベンチが動く。代打に渡邉を起用した。すでに110試合を消化し、1試合の重みが増す時期に差し掛かっている。勝負をかけたが追いつくことは出来ず、2番手の伊藤将も踏ん張れない。
ロングリリーフを期待される左腕は無死満塁から適時打を浴びた後、2死までこぎつけたが悪い流れを断ち切れず。4失点のビッグイニングを作ってしまった。
2-7と大きなビハインドを背負ったが大山の闘志は衰えない。6回にレフトスタンドへ完璧なアーチを描いた。これを反撃のきっかけにしたかったが5回から登板した3番手の石黒もイニングを跨いだ6回に失点。再び5点差に広げられてしまった。
7回には1死から近本が四球を選ぶ。これで3安打と合わせて4出塁と塁を賑わせたが打線はつながらない。残されたイニングが少なくなる中、8回に2死から大山が3本目の安打で出塁すると前川の適時2塁打で4点目を奪った。
その裏の守備ではファースト後方のファウルフライにセカンドの中野が俊足を活かして追いつき、後ろ向きのままスライディングキャッチ。スピードも技術もこれぞプロというファインプレーを披露した。
9回の攻撃では代打・原口、近本の連打で走者をため中日の守護神・マルティネスを引きずり出したが逆転はならなかった。
次カードは京セラドームでのホームゲーム。流れを変えるヤクルト戦としたい。