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逆襲のキーマン、髙橋の好投で広島叩き

快速左腕の髙橋が優勝の使者となってくれるはずだ。前回登板の8月11日の広島戦では5回無失点、7奪三振の好投で1025日ぶりの白星を挙げた。復帰2戦目も白星で飾るべくまずは打線が援護点を送った。初回2死から森下が3塁打で出塁すると佐藤輝も大飛球を放つ。打球は柵越えまであと少しのフェンス直撃打、先制の適時3塁打となった。

「先に点を取ることができて、初回からいい入りができてよかったです」

髙橋は速くて強いストレートで首位の広島打線を寄せ付けない。3回まで1安打無失点に抑えると打線も中押し点で力強く背中を押した。

4回に5月30日の日本ハム戦以来となるスタメン抜擢の小野寺がパンチ力を発揮。先頭打者として3塁打を放ってチャンスメイクし1死後に木浪の内野ゴロの間に生還を果たす。貴重な追加点のホームを踏んだ。

5回には近本の安打と中野の送りバントで走者を2塁に置くと佐藤輝がライト線へ適時2塁打。3点目を叩き出した。

「2アウトでチャンスの打席だったので、遥人さんを援護するタイムリーを打つことができてよかったです」

髙橋は6回まで毎回の7奪三振で許した安打は2本だけ。7回にピンチを招いたところでリリーフを仰いだが内野ゴロと三振を多く奪うほぼ完璧な投球で試合を作った。

「前回と一緒ぐらい緊張しました。前回よりは今日の方が良くて思い切って腕振れたかなと思います。大事な1戦目に投げさせてもらってしっかり試合を作るのが目標だったのでそれが出来て良かったのと今日の方がこの前よりいつも通りの自分で投げられたかなと思います」

3点リードの7回無死満塁、厳しい場面で登板した石井は犠牲フライと2者連続三振で傷口を最小限に抑えた。

リードが2点に縮まった8回はゲラが三者凡退。9回は岩崎が2死から連打を浴びて2、3塁のピンチは招いたものの守護神が踏ん張ってレフトフライに打ち取り逃げ切りに成功した。

カード初戦を髙橋の好投でものにし、明日も楽しみな速球派左腕が先発する。門別の快投で連勝を狙う。