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リリーフ陣の力投実らず痛恨の黒星

今季の広島との最終戦に最強の広島キラーをぶつけた。先発の大竹は昨季からマツダスタジアムでは7戦7勝、無敵を誇っている。立ち上がりから100km/h台の緩い球を投げ込みタイミングを外しにかかった。しかし2点適時打を浴び先制を許してしまう。

打線も初回に2死満塁のチャンスを逃すとその後はつながりを欠いた。木浪の打球が広島のセカンド・菊池に、森下の放った打球はセンター・秋山の好守備に阻まれHランプを灯せない。3回から6回までは走者を出せずにいた。

援護点をもらえない中でも大竹は2回以降立ち直り安定感を取り戻す。4回裏にはセカンドの中野が1、2塁間の打球に追いつくとスライディングしながら捕球し起き上がりざまに素早く送球。バックの好守備に盛り立てられ、大竹は6回まで追加点を許さず試合を引き締めた。

この好投に佐藤輝が応えた。2点を追う7回、今季16号本塁打を右中間スタンドへ放った。

「なんとかまずは1点返したいと思っていたので、打ててよかったです」

やや泳ぎ気味に見えるスイングでも楽々スタンドに届かせるスラッガーならではの一撃。この一打で1点差に迫り試合の流れを引き寄せた。その裏に大竹はピンチを招いた場面でマウンドを降りたが1死1、2塁の厳しい場面を桐敷が見事な火消し。三振とレフトフライで切り抜けた。

1-2の8回には1死から近本の安打と中野の送りバントで2死2塁とすると森下が三遊間を破る。2年目らしからぬ勝負強さをこの土壇場で発揮、価値ある打点を挙げ試合を振り出しに戻した。

その裏には岩崎が広島の上位打線をあっさり三者凡退。ピッチャーゴロに三振2つと完璧な内容だった。攻撃のリズムを作ると9回、先頭の佐藤輝が安打で出塁し小野寺のバントが相手のミスを誘い無死1、3塁とした。しかしこの絶好機を活かせない。代打・糸原を送り込むなどしたが後続が倒れ得点はならなかった。

2-2の9回は石井、10回はゲラが無失点。11回にはブルペン待機していた村上もきっちり3人で抑えた。しかしイニングを跨いだ12回に痛恨の一打を浴びてしまう。ビハインドの展開を終盤に追いつきリリーフ陣も力投したが無念のサヨナラ負けを喫してしまった。

接戦を落とし痛恨の黒星となったがやるべきことは変わらない。明日のヤクルトとの最終戦に全力を尽くす。