- 高橋光選手現役引退 ファーム打撃コーチ就任について
- 2010年10月22日 更新
阪神タイガース 高橋光信選手(35)が今季限りで現役を引退し、来季からファームの打撃コーチに就任することが決まり、同日会見を行いました。
高橋光選手コメント(会見より)
-まずは高橋「選手」として、一言お願いいたします。
高橋:この度、ユニフォームを脱ぐ決断をいたしました。
-高橋選手、引退を決意された一番の理由、そして時期というのを教えて下さい。
高橋:シーズン終盤ですね、一軍に呼ばれる事がありませんでしたので、若い子が力をつけたのかな、という気持ちでいたので、そろそろ引退というものを考え始めました。
-去年まではいわゆる代打の切り札として活躍されて、今シーズンはなかなか活躍の場が与えられなかったのですが、今年はどういった気持ちで一年を過ごされたのですか?
高橋:毎年そうなのですが、いつ呼ばれても良いように準備はしていましたしていました。今回の決断は、呼ばれることが無くなったという結果ですね。
-引退を決意するにあたって相談された方、もしくはご家族にはどのように伝えられたのですか?
高橋:相談した相手は家族ですね。周りの人に相談するのもいいものなかと自分の中で思っていましたので、嫁が一番よいかなと。
-その奥様はどのようにおっしゃられておられましたか?
高橋:僕がそういう風に言ってくるっていう事は、よっぽど考えた結果だと嫁は言っていて、辞めるかもしれないと話をした時に、泣きはしなかったですけど、お疲れ様と言ってくれました。
-その奥様からの言葉を受けて、高橋選手自身はどのように感じましたか?
高橋:逆に情けなくなってくるっていうか、男として。でも一生は出来ないですからね。いずれはそういう時期がくるじゃないですか。その時期がきたという事です。
-現役生活を振り返る中で、様々なシーンがあったと思いますが、今どのシーンが浮かびますか。
高橋:(中日時代)甲子園で井川から打ったホームランではないですか(笑)。あれはやっぱり一番思い出に残っています。思い出しますよね・・・。
-先ほどお話がありましたけれど、その甲子園がホームになった訳ですが、阪神にはトライアウトで入団されました。その時の気持ちは覚えてらっしゃいますか?
高橋:戦力外という初めての経験でトライアウトを受け、一番最初に手を挙げてくださった球団が阪神タイガースなので、やはり甲子園は特別な球場ですよね。タイガースに入る前はやっぱりファンの皆様の熱い応援があってある意味怖い球場だという印象があったのですが、受け入れてもらった時には、すごく強力な味方が出来たという安心感がありましたね。
-その縦縞のユニフォームを着た4年間の一番の思い出を聞かせて下さい。もしくは印象に残っているシーンですとか試合など。
高橋:僕が一番嬉しかった事なのですが、楽天戦で代打に出て、桧山さんと一緒にヒットを打って、それで勝てた試合がありました。その試合が一番印象に残っていますね。
-選手としてタイガースの一員として甲子園でプレーするというのは、今までの現役生活の中で全然違うものがありましたか?
高橋:そうですね。すごく良い経験になって頑張ってこられました。
-選手としての高橋選手を惜しむファンの方もいらっしゃると思いますので、区切りとしてファンの皆様に一言お別れの挨拶をお願いします。
高橋:そうですね・・・。4年間応援して下さって本当にありがとうございました。ファンの皆様の声援があったから13年という長い現役生活を続ける事が出来ました。また形は変わりますが、コーチとして一生懸命頑張っていきます。13年間ありがとうございました。
-ここからは高橋「コーチ」としての、質問に移らせていただきます。改めてタイガースのコーチに就任される今のお気持ちを聞かせて下さい。
高橋:何日か前まではまだ現役でという気持ちはありましたが、今はとても晴れやかな気持ちでいます。
-選手時代から高橋選手はチームに恩返しをしたいというような事を、よく話されていましたが、コーチとしての恩返し。どういった形で考えていらっしゃいますか?
高橋:そうですね。やっぱりトライアウトを受けて、一番最初に手を挙げてくださった阪神に、4年間でしたが多少は恩返しが出来たのかなという(気持ちの)自分がいますので、あとはコーチになってからも恩返しをしたいと思います。
-今シーズンは特にファームの選手と一緒にプレーする事が多かったと思うのですが、タイガースの現在の若手の選手を見て、何か感じるところはありますか?
高橋:一人一人が力をまだまだ発揮できていない印象ですかね。逆に言うと、自分の持っている力を120%発揮出来たら、とても楽しみですね。その為に頑張ります。
-コーチとして、どのようにその若い選手の力を120%引き出していくのか。コーチ像は考えていますか?
高橋:技術面だけではなく、チームとしてコーチと選手が一丸となって戦ったり、勉強したりしていくような雰囲気作りも大切にしたいと考えています。
-選手時代の高橋選手といえば、右の代打の切り札と言うイメージですが、タイガースには生え抜きの右の大砲をというのが長い間待たれ続けています。どうお考えですか?
高橋:そうですね。今まで自分が勉強してきた事を、上手く伝えられたらいいなと。きっちり育てていきたいと思います。
-では最後にコーチとしての目線で、ファンの皆様にメッセージをお願いいたします。
高橋:これから皆さんが期待出来るような選手をたくさん育てていきたいと思います。楽しみにしていて下さい。
-現役生活、お疲れ様でした。
高橋:ありがとうございました。
高橋光選手 プロフィール
生年月日 | 1975.7.7 |
---|---|
出身地 | 神奈川県 |
投打 | 右投右打 |
身長/体重 | 177cm/88kg |
球歴 | 横浜高-国際武道大(1997ドラフト6位)-中日(1998~2006年)-阪神(2007~2010年・ファームコーチ2011年) <甲子園出場:1993年春、大学選手権出場(3):1995~1997年> |
初出場 | 2000.8.25対ヤクルト20回戦(神宮) |
初安打 | 2000.8.26対ヤクルト21回戦(神宮) |
初本塁打・初打点 | 2000.8.31対広島22回戦(広島) |
初盗塁 | 2002.9.21対横浜25回戦(ナゴヤドーム) |
日本シリーズ出場 | 2004年 |
高橋光選手 年度別成績
年度 | 所属 | 試合 | 打率 | 本塁打 | 打点 |
---|---|---|---|---|---|
計:11年 | 398 | .253 | 21 | 76 | |
2000 | 中日 | 22 | .237 | 2 | 6 |
2001 | 中日 | 3 | .000 | 0 | 0 |
2002 | 中日 | 26 | .229 | 3 | 5 |
2003 | 中日 | 15 | .214 | 1 | 1 |
2004 | 中日 | 35 | .296 | 3 | 9 |
2005 | 中日 | 72 | .246 | 3 | 14 |
2006 | 中日 | 67 | .244 | 3 | 12 |
2007 | 阪神 | 37 | .250 | 1 | 4 |
2008 | 阪神 | 68 | .315 | 4 | 15 |
2009 | 阪神 | 46 | .244 | 1 | 10 |
2010 | 阪神 | 7 | .000 | 0 | 0 |