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「ウル虎の夏」の試合で排出されるCO2をオフセットします!
2021年06月07日 更新
大阪ガス、阪神甲子園球場、阪神タイガースはカーボン・オフセットにより
『ウル虎の夏』期間に阪神甲子園球場で開催される
阪神タイガースの試合で排出されるCO2をオフセットします!

大阪ガス株式会社、阪神電気鉄道株式会社、株式会社阪神タイガースは、J-クレジット制度※1を活用して、阪神甲子園球場で開催される『ウル虎の夏』期間の阪神タイガース主催試合で排出されるCO2※2(80t~90t-CO2)を、オフセット(注釈1)します。

これは、阪急阪神ホールディングス株式会社が昨年5月19日に公表した「阪急阪神ホールディングスグループ サステナビリティ宣言※3」において定めた6つの重要テーマのうち、「環境保全の推進」について、阪神甲子園球場と阪神タイガースが、銀傘(球場の大屋根)への太陽光発電の設置や球場内で販売する飲料のプラスチックカップのリサイクル推進等の従来の取組みに加えて(注釈2)、大阪ガスによる賛同・支援の下、実施するものです。
更に、『ウル虎の夏』期間中は、阪神電車の全線(本線、阪神なんば線、武庫川線及び神戸高速線)の各駅の自動構内放送や、試合中の球場ビジョン(スコアボード)に近本選手(大阪ガス出身)が登場し、カーボン・オフセットのPRとCO2排出量の削減に向けた呼掛けを行うことにより、多くのお客様に地球温暖化防止などの環境問題への関心を高めていただきたいと考えています。

大阪ガスは、今年1月25日に「Daigasグループ カーボンニュートラルビジョン」を発表し、2050年のカーボンニュートラル実現に向けた技術・サービス開発を行い、お客さまとともに地球規模での環境保全に寄与する取組みを推進しています。国内の法人のお客さまの他燃料から環境にやさしい都市ガスへの燃料転換、高効率なガスコージェネレーションシステム※4やガス冷暖房などの導入、及び再生可能エネルギーの普及を推進しており、CO2排出量削減に貢献しています。今回は、兵庫県内の法人のお客さまから取得したクレジットを用いて、期間中の阪神甲子園球場開催試合で排出されるCO2をオフセットします。

大阪ガス、阪神甲子園球場、阪神タイガースは、CO2削減をはじめとする環境保全に寄与する取組みを通じて、これからも積極的に社会に貢献していきます。

近本選手からのコメント

僕がタイガースに入団する前にお世話になっていた大阪ガスさんと、このような形で一緒に取り組んでいけることを嬉しく思います。これを機に、僕自身も様々な環境問題に目を向けて、日常の中で自分たち一人一人ができることに取り組んでいきたいと思います。

本文中の用語解説

※1 J-クレジット制度は、省エネルギー機器の導入や森林経営などの取組みによる、CO2などの温室効果ガスの排出削減量や吸収量を、クレジットとして国が認証する制度です。本制度により創出されたクレジットは、低炭素社会実行計画の目標達成やカーボン・オフセットなど、さまざまな用途に活用できます。
※2 阪神甲子園球場で開催される試合では、照明・空調・売店での調理などにより、電気・ガスなどのエネルギーが消費されます。期間中およそ80t~90tのCO2が排出されると想定されており、これは杉の木約6,000本が1年間に吸収するCO2量に相当します。
※3 持続可能な社会の実現に向け、阪急阪神ホールディングスグループの今後の取組みの方向性を示すものとして、2020年5月19日に公表したものです。サステナブル経営の重要テーマとして、①安全・安心の追求、②豊かなまちづくり、③未来へつながる暮らしの提案、④一人ひとりの活躍、⑤環境保全の推進、⑥ガバナンスの充実を設定しています。
※4 ガスコージェネレーションシステムとは、ガスで発電し、その際に発生する排熱を冷暖房や給湯などにムダなく利用する省エネルギーシステムで、ガスエンジン方式、ガスタービン方式、燃料電池方式の3つの方式があります。家庭用では、ガスエンジン方式のエコウィル、燃料電池方式のエネファームがあります。

注釈1

カーボン・オフセットとは
日常生活や経済活動などにおいて避けることができないCO2等の温室効果ガスの排出について、できるだけ排出量が減るよう削減努力を行ったうえで、どうしても排出される温室効果ガスについて、排出量に見合った温室効果ガスの削減活動に投資すること等により、排出される温室効果ガスを埋め合わせるという考え方です。

カーボン・オフセットの概要
「CO2を減らす(削減・吸収)活動」は、環境省・経済産業省・農林水産省が合同で運営する「J-クレジット制度」において、適切な計画とモニタリングにより、「CO2クレジット」として認証を受けることができます。
「CO2を出してしまう活動」は「CO2クレジット」を購入又は支援を受けることで、カーボン・オフセット(CO2の埋合せ)を行い、今回の取組みのように「CO2排出量を実質ゼロとし、地球温暖化防止に貢献」していることをPRすることが可能となります。

注釈2

阪神甲子園球場における環境への取組みについて

プラスチックカップの回収及びリサイクル
2012年から帝人フロンティア㈱と共同で、球場内で提供しているポリエステル製のビール用プラスチックカップを回収し、再生ポリエステル繊維や樹脂にリサイクルする取組みを行っています。リサイクル再生ポリエステル製品は、来場されるお客さまへの配布物などに活用しています。
ツタによる壁面緑化
当球場開設当初に植えられ、球場の名物の1つともなっている「ツタ」の壁面緑化により、ヒートアイランド現象の緩和や空調効率の改善につなげています。
球場銀傘への太陽光発電設置
2007年~2009年に実施したリニューアル工事に伴い、新しくなった銀傘に設置された太陽光発電装置により、年間193,000kwhを発電しています。これは、阪神タイガースが1年間に阪神甲子園球場で行うナイトゲームで使用する照明の電力量に相当し、火力発電に比べてCO2排出量を年間で約150トン削減することが可能です。
井水・雨水のグラウンド散水及びトイレ洗浄水への利用
球場敷地内の井戸からくみ上げる井戸水に加えて、2009年のリニューアル工事以降、銀傘に降る雨水を地下タンクに貯め、グラウンドへの散水やトイレの洗浄水として使用しており、これにより、球場が年間に使用する水量(約66,600㎥)の約65%を賄っています。
飲食包材のバイオマス素材への変更
球場内売店で使用しているプラスチック製の容器・包材(現在、プロ野球時で全販売点数のうち約60%に使用)を、紙をはじめとするバイオマス製品に変更し、プラスチック使用量の削減を進めています。

【具体例:甲子園3大グルメ】
甲子園焼き鳥はリニューアル以前から紙包材を使用しており、甲子園やきそばは2020年10月から、甲子園カレーは2021年から紙包材に変更し、3大グルメ包材全てのバイオマス素材への変更を終えています。
カーボン・オフセット試合の開催
阪神甲子園球場では、太陽光発電の利用や節電施策の実施、球場内照明のLED照明への切替えなどにより、CO2排出量の削減に努めています。
今般、阪神タイガース主催による公式戦6試合を、J-クレジット制度を活用することで、当該試合の開催に伴うCO2排出量を実質ゼロとする「カーボン・オフセット試合」とします。
【カーボン・オフセットの概要】