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藤川、通算200セーブを達成

阪神は初回二死から四球の鳥谷を塁に置いて、新井貴が広島先発・福井の初球内角直球をレフトへ先制2号2ラン。続く3回表の打席でも「追い込まれていたが、しっかりと振り切って」変化球を捉え2打席連続の3号2ランを放った。

5回、福井の膝元直球に怒ったブラゼルが、両軍の揉み合いを誘発する『挑発行為』で、2010年9月9日中日戦以来の退場処分となったが、ナインはこのアクシデントに動揺する事なく、その後も冷静にゲームを運ぶ。  

インフルエンザによる体調不良で、この日が今季初登板となった先発・久保は、落ち着き払った投球で赤ヘル打線を翻弄。7回のピンチも代打前田智をクイックモーションで凡打に仕止めるなど、相手の打ち気を逆手にとる憎らしさで8回二死まで8安打を許しながらも、栗原の適時打による1失点に抑えた。

結局阪神は、わずか4安打ながら主砲の2発が効いて、4対1で広島を振り切る。好投が光った久保に今季初白星がつき、最後は絶対的守護神 藤川が三者三振で、「チーム全体の数字と考える」というプロ野球史上5人目の通算200セーブに自ら花を添えた。

開幕10試合を終えて、6勝2敗2分。「まだまだ順位は関係ない!」(和田監督)とは言え、良いスタートを切った阪神が、今季初の単独首位だ。