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延長11回、俊介が決勝打!

広島・中村恭、阪神・秋山の両先発投手が好投。4時間24分に及ぶ延長の息詰まる攻防戦となったが、再三絶好機を逃していた阪神が11回にようやく決着をつけた。

阪神・秋山は3回の一死満塁をはじめ何度もピンチがあったものの粘り抜く。6回裏二死満塁も岩本を中飛に打ち取った。中西清起投手コーチが「カットボール中心の組み立てがうまくいった」と言う秋山は、6回(106球)7安打4三振2四球無失点で後をリリーフ陣に託す。

「(今季)4回目の先発だったし、1イニングでも多く投げたかったが、ゲームを作ることができたのは良かったと思う。欲を言えば、四球がもったいないという場面があったりしたが、ゲームを崩さず粘ることができて良かった」 。役目を果たして、秋山拓巳投手は安堵の表情だった。

7回表 阪神がマートン・四球、新井貴・右前安打で無死1・2塁とすると、広島は中村恭から横山へスイッチ。黒瀬が歩いて満塁となるが、代打・桧山は一ゴロ併殺、藤井彰も遊ゴロに倒れて、阪神は絶好機をモノに出来なかった。

しかし、その裏2番手・松田が3者三振と圧巻の投球で赤ヘルを沈黙させるなど、阪神も盤石の継投に入る。9回には二死1・2塁で筒井をリリーフした安藤が菊池に3遊間突破安打を打たれるが、レフト浅井からの好返球でサヨナラ負けを阻止した。

延長10回表 阪神は黒瀬のレフト線二塁打から一死1・3塁とするが、坂が一ゴロ、関本は中飛に倒れて得点機を逸する。坂・関本の当たりはいずれもヒット性だったが広島野手陣が美技連発で華麗に守り切った。中でもセンター赤松のスーパーキャッチはまさに『プロの技』であった。

それでも11回表 阪神は大和のヒットと盗塁に鳥谷・右前安打で無死1・3塁として、途中出場の俊介(藤川俊介)外野手が広島・今村の内角速球に腕をたたみながらコンパクトに反応。決して強い打球ではないが、一二塁間を執念で抜けていくタイムリーヒットとなった。「前の打席でスライダーを引っかけていたので、逆方向に強い打球を!とそれ一本…狙い通りだった!」。決勝点のヒーローはニッコリ笑う。

リードした阪神は逃げ込みを図って6人目の福原を投入。福原は一死後、堂林にヒットを許すが、続く松山・木村を連続三振に斬ってカープの追撃を振り切り、1対0で阪神が競り勝った。10回裏を抑えた久保が今季3勝目。1点差を守った福原に5つ目のセーブがついている。

「秋山をはじめ松田・筒井…マウンドに上がった投手すべてがよくやってくれた。本当に本当にホームが遠かったね!」。和田 豊監督はチーム一丸・勝利への執念を強調して、「巨人どうこうじゃなくて、ウチは離されないように一戦一戦やるだけ!」と話していた。