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岩田6年ぶりの2ケタ勝利はお預けに

まさか!の幕切れだった。

秋晴れの横浜スタジアム。DeNA・久保、阪神・岩田の両先発か、無難な立ち上がりを見せる。3回裏には岩田が一死満塁のピンチを招くも、グリエル・筒香を打ち取って切り抜けた。序盤は変化球の抜け球が目立ち、内容としては決して良い状態ではなかった。

お互い走者は出すものの、均衡を破ることが出来ない状況が続く。阪神打線も久保の変幻自在な投球にタイミングが合わず、前半はゼロを並べるだけだ。

6回表 阪神は、中前安打の上本を大和が送って鳥谷・左前安打で一死1・3塁と絶好機を作るが、4番 ゴメスは最悪の三ゴロ併殺打に倒れて、先制出来ない。7回にも先頭マートンがヒットで出塁後、福留が遊ゴロ併殺打と最多勝争いの渦中にいる久保の術中に完全に嵌ってしまった。

一方、中盤以降 岩田は右打者への徹底した内角攻めも冴えて、DeNA打線を4回から7回まで一人も走者を許さない投球で味方の援護を待つ。

8回表 阪神は二死から上本・大和の連打で1・2塁として3番 鳥谷がしぶとく一二塁間を破る適時右前安打を放ち、ようやく先取点を奪った。DeNA・久保は、8回(121球)を投げて10安打5三振無四球の1失点。ヒットを打たれても、欲しいところで3併殺を取るなど老獪な投球だったが、惜しくも13勝目はならなかった。

久保に上手く抑えられた猛虎打線だが、これで5試合連続2ケタ安打と依然として好調を維持。先制打の鳥谷と首位打者へひた走るマートンが共に3安打を記録している。

岩田は、8回まで投げて139球 4安打7三振2四球無失点。6年ぶりの2ケタ勝利の権利を得て、呉 昇桓へと繋ぐ。だが、シナリオは思いもしない事態ヘと暗転する。9回裏一死後 DeNA・筒香の一ゴロをゴメスがはじいた直後、5番 ブランコにボール気味の直球を弾丸ライナーでレフトスタンドへ突き刺さる逆転サヨナラ2点本塁打・・・猛虎にとっては悪夢の結末となってしまった。

ショッキングな敗戦に和田 豊監督は、暫く報道陣の前に姿を見せなかったが、「うーん・・この時期 仕方ないでは済まされないけど、(それでも)スンファンで打たれたんだから・・・」と声を搾り出した。「(その前に)久保を攻め切れなかった。走者がいる時は超クイックだよね!」。虎の元エースに脱帽していたが、9回表 無死1塁で福留が送れず結果的に三振ゲッツーになった場面について訊かれ、「進めて(点が)取れないのと、進められないのでは違うから・・・」と答える。必死に無念さを胸に押し込めている様子だった。

4敗目を喫した呉 昇桓投手も、「良い球であろうと悪い球であろうと、結果として打たれているから・・・」と多くは語ろうとはしない。あまりにも痛い黒星で2位 広島とは2・5差に開いた。ここまで来たら、もう立ち止まる事もない。次の試合に勝つだけである。