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虎魂

理想の自分を描きながら<後編>

今年見事に実戦復帰を果たし、登板を重ねている中で一つ、手術前の彼とは大きな違いがあるのに気づいているだろうか。その変化とは、かつて彼の代名詞の一つでもあった、”ある動作”を止めたことだ。

「リハビリ中にいろいろ考えて取り組んできて、パフォーマンスをより良くするためにと考えて、こうした方がよいかなということでセットポジションにしました」

ランナーがいない際に手を大きく頭の上に上げてから始動するワインドアップ。近年は採用する投手が減る中で、才木も新たなステップを踏むべく、この動作を封印した。質の高いボールを安定して投げ続けるために、投球フォームは同じ動作を繰り返すことのできる再現性が求められる。走者がいなくとも同じフォームで投げ続けることは、この再現性においてのメリットが多いというのが一般的だ。もちろん、この変更だけで素晴らしい成績を残しているわけではないが、今季の成績を見れば、この判断がうまくいったのは明らかだ。

「肘のことは全く気にせずに投げることができています。あとはもっとパフォーマンスを上げられるように、ケアをしっかりしながらやっていきたいです」

故障に苦しんだが、もう怖さはない。今季は登板期間などに余裕をもっての一軍生活だったが、来季は一主力投手としてのさらなる活躍に期待をかけたい。

理想の自分を描きながらショートver<後編>終了。

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