2015年3月27日(金) 京セラD ○5-4中日 『 劇的なサヨナラ勝ちで開幕!』
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2015年シーズンは劇的なサヨナラ勝ちで始まった。
先発・メッセンジャーが6回までに3点を失い、降板。一方の打線は6回まで中日先発・山井に1安打に抑えられ、オープン戦終盤の貧打を解消できていないかに思われた。
しかし、7回にゴメスの二塁打と福留の適時打で1点を返すと、猛虎打線が目を覚ます。8回に1点を追加されるも、その裏、二死からの4連打で同点に追い付き、延長10回、二死三塁からマートンが決めた。
「それまで4打席は結果が出ていなかったけど、感覚は悪くなかったから、自分を信じて打席に入ったよ。チームメートがつないでくれて、もう一度、打席に立つことができた。そこで打てて、勝利に貢献できてよかった。野球はチームプレー。きょうはチーム全体がいいプレーをした結果の勝利だよ」
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2015年4月28日(火) 甲子園 ○3-1ヤクルト ルーキー・江越の一発で初戦勝利
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文字通りワンチャンスをモノにした。2回一死から福留の中前打、マートンの右前打で作った一、三塁のチャンス。ここで打席にはルーキー・江越が入った。
「初球はゾーンを上げて、思い切って振って行こう」高めのスライダーを見事に空振りした。
「スライダーとチェンジアップのピッチャー。強引に行くのではなく、ポイントを前にしてインパクトだけ意識して打とう」考え方を変えた2球目のスライダーをとらえて、 左中間スタンドへ運んだ。プロ初本塁打が甲子園でのス3ラン。これがそのまま決勝点となり、和田監督と関川打撃コーチは「新人の一発で勝てたのは大きい」と口をそろえた。
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2015年5月6日(水) 甲子園 ○3-2中日 みんなを笑顔に。良太の活躍で劇的サヨナラ
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「新井良太デー」と言っていい。
中日先発・バルデスを打ちあぐね、2点のビハインドがどんどん重くなっていた8回。一死から代打に出た新井良が、1ストライクからのスライダーを仕留めて、左中間スタンドに放り込んだ。
開幕からずっと一軍にいるが、これまでに打ったヒットは開幕3戦目の内野安打と、4月25日に広島・黒田から放った二塁打だけ。その二塁打も決していい当たりではなかった。試合開始前の時点で打率は.100。 「自分のスイングをしようと。それだけ」で入った打席で、最高の結果を出した。
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2015年5月20日(水) 甲子園 ○1-0巨人 藤浪初完封で連敗ストップ
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新しい藤浪がそこにいた。許したヒットはわずかに2本。2者連続四球や暴投もあったが、三塁を踏ませぬ投球で9回を1人で投げ切った。プロ3年目で初めての完封勝利だ。
「テンポも悪くなかったし、1点取ってもらったら、絶対、一人で投げ切ろうと思っていました」
味方の援護はわずかに1点。8回を投げ終わった時点で球数は121球だったが、首脳陣に迷いはなかったようだ。
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2015年5月27日(水) 甲子園 ○2-0楽天 “神風”吹かせた福留の勝負強さ
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この男の勝負強さはハンパではない。何しろ、風まで味方にしてしまうのだから。
0対0で迎えた延長11回裏。二番から始まるこの回に決められなければ、分が悪くなりそうな状況だった。 荒木、マートンが倒れて、あっという間に二死。しかし、ゴメスが右前打で出塁すると、球場の空気が変わった。もしかして…。打席に入る背番号「8」を見て、そう思ったファンは少なくないはずだ。
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2015年5月28日(木) 甲子園 ○4-3楽天 球団通算5000勝をサヨナラ勝ちで飾る
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誰がヒーローか、よく分からない。全員で勝ち取った勝利だった。
投手陣は先発・サンティアゴが何とか5回3失点で踏みとどまったし、 2番手・松田からのリリーフ4人は延長11回まで0を並べた。野手は一番・鳥谷が7打席連続ヒットで反撃ののろしを上げ、二番・荒木は3安打猛打賞に3四死球で全6打席出塁。2盗塁まで決めて、サヨナラのホームも踏んだ。
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2015年6月3日(水) 甲子園 ○9-8ロッテ キャプテンの犠飛で薄氷の勝利
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キャプテンのひと振りがチームを救った。8点差を追い付かれ、まさかの延長戦に突入。きのうの悪夢がよぎったファンも多かっただろう。しかし、10回一死満塁から鳥谷がレフトへ犠牲フライを放ち、 4時間25分の長い試合にピリオドを打った。
「どんな試合でも、最終的に勝てればいい。逆転されていたら別ですけど、裏の攻撃ですし、同点ならと思っていました。 塁が埋まっていましたし、楽に打席に立たせてもらいました」
決して“楽”ではないはずだ。きのうの負け方が負け方だっただけに、 きょうも逆転負けを喫していたら、いや、たとえ引き分けていても、チームの雰囲気は悪くなっていたに違いない。やはり、キャプテンは頼りになる。
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2015年7月9日(木) 甲子園 ○3-2中日 延長戦の辛勝も、G戦前に大きな勝利
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同一カード3連敗は免れた。最後は中日・福谷の制球難に助けられての勝利だったが、それでも勝ちは勝ち。明日から東京ドームに乗り込んでの巨人戦だけに、負けなくてよかったと、チームの誰もが思ったに違いない。
延長戦にもつれた要因は、序盤の拙攻にあった。初回、マートンの適時打で早々に先制したものの、2回の一死満塁、3回の二死満塁のチャンスに追加点を奪えず。
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2015年7月24日(金) 甲子園 ○3-0DeNA 藤浪、気迫の152球で12奪三振完封勝利
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マウンドで何度も吠えた。先発・藤浪が自己最多となる152球を投げ込み、9回5安打完封。12奪三振の快投で8勝目を手にした。
最初のピンチは3回だった。先頭の倉本にヒットを許し、高城の一塁線への犠打を自ら拾ってタッチに行くも、空タッチ。あわてて一塁へ送球したが間に合わず、オールセーフとしてしまった。 続く井納に犠打を決められ、一死二、三塁。並の投手なら動揺して失点…となりそうな場面だが、藤浪は石川を空振り三振、松本啓には四球を出して満塁とするも、梶谷を二ゴロに打ち取り失点は防いだ。
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2015年8月28日(金) 甲子園 ○9-0ヤクルト 藤浪完封でヤクルトに3ゲーム差
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首位打者、打点王、本塁打王、盗塁王、最多安打…セ・リーグ打撃部門のタイトルを総ナメしそうなヤクルト打線を相手に、藤浪が見事な完封勝利を飾った。
「このところ立ち上がりにフォアボールを出したり、あまり良くなかったので、より慎重に投げました」という藤浪は、 3回までパーフェクトピッチング。4回一死から川端に初安打を許すも、続く山田の三塁線への打球を今成が好捕し、5-4-3の併殺を成立させてくれたことで、乗っていけた。
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2015年9月9日(水) 甲子園 ○4-3巨人 マートンのサヨナラ打で激闘に終止符
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シーズン最終盤、しかも優勝の行方を左右するかもしれない「伝統の一戦」にケリをつけたのは、それまで4打席凡退していたマートンだった。
3対3の同点で迎えた延長11回裏。「先頭だったし、何とか塁に出て、相手のリズムが崩れてくれればいい」と考えた鳥谷が、 代わったばかりのマシソンの初球をたたいて中前に運ぶと、上本がきっちり犠打を決めて一死二塁。サヨナラのお膳立てが整った場面で、マートンが打席に入った。
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2015年9月28日(月) 甲子園 ○2-0巨人 エース・藤浪がリーグトップタイの14勝目
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藤浪と心中――と言っては大げさだろうか。初回に奪った2点のリードを保って迎えた8回の攻撃。二死満塁の場面で、和田監督は藤浪をそのまま打席に立たせた。 結果は三振で追加点は取れなかったけれど、きょうの藤浪なら2点で十分、という見立てだったのだろう。
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年
度所属球団 登
板勝
利敗
北セ
|
ブ完
投完
封
勝無
四
球対
打
者投
球
回安
打本
塁
打四
球死
球三
振暴
投ボ
|
ク失
点自
責
点防
御
率2015 阪神 28 14 7 0 7 4 1 840 199 162 9 82 11 221 9 0 70 53 2.40


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年
度所属球団 登
板勝
利敗
北セ
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ブ完
投完
封
勝無
四
球対
打
者投
球
回安
打本
塁
打四
球死
球三
振暴
投ボ
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ク失
点自
責
点防
御
率2015 阪神 63 2 3 41 0 0 0 289 69 1/3 64 6 16 2 66 2 0 21 21 2.73


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年
度所属球団 登
板勝
利敗
北セ
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ブ完
投完
封
勝無
四
球対
打
者投
球
回安
打本
塁
打四
球死
球三
振暴
投ボ
|
ク失
点自
責
点防
御
率2015 阪神 61 6 4 1 0 0 0 223 53 2/3 55 4 18 0 40 1 0 19 18 3.02





















