6/24(金)・25(土)・26(日)は阪神甲子園球場で巨人戦が行われます。交流戦が終了し、再開するレギュラーシーズンの初戦は巨人との伝統の一戦!気になる巨人戦のみどころを注目データとともにお届けします!
前節の巨人戦はゴールデンウイークの5月3~5日、震災による節電の影響から今季初開催となった東京ドームでの3連戦。第1戦は鳥谷、新井貴、ブラゼルが3者連続本塁打を放ち、7-3で快勝。投げては能見が完投勝利を挙げ、能見はこれで自身の巨人戦の連勝を8に伸ばした。
第2戦は初回にブラゼルの本塁打などで幸先良く3点を先制。しかし8回裏に同点とされると、続く9回に伏兵・実松にサヨナラ打を許し、惜しくも連勝を逃してしまう。
第3戦は1点を追う5回表に平野の適時打で追いつくと、6回には城島がソロ本塁打を放って逆転に成功。先発の岩田は7回1失点の好投を見せ、2年ぶりとなる今季初白星。試合後には涙のヒーローインタビューとなった。
カード勝ち越しを決めた阪神は、巨人との対戦成績を3勝3敗のイーブンに戻した。伝統の一戦にふさわしく、今季も互いに一歩も譲らない戦いを繰り広げている。
見どころはなんといっても、巨人キラー・能見のピッチングに尽きる。2009年7月19日から巨人戦連勝を続ける能見は、1979年の小林繁らと並ぶ球団記録の8連勝中。今カードで白星を記録すれば、過去のそうそうたる巨人キラーたちを上回る球団新記録の9連勝となる。
今季の初対戦となった4月19日には、白星こそ付かなかったものの圧巻の7者連続奪三振を記録。2度目の顔合わせとなった5月3日には、3失点完投で今季巨人戦初白星、そして巨人戦自身8連勝を達成している。
巨人打線封じのポイントは、力強い直球と落差のあるフォークのコンビネーションにある。3シーズンにわたる8連勝期間中、両球種とも抜群の被打率をマークし、合わせて50三振を荒稼ぎ。そして今季は、緩急のアクセントとなるチェンジアップを投球の組み立てにプラス。単調さを避けると同時に、被打率.125と決め球としても威力を発揮している。新たなスパイスを加えたことで、巨人打線に付け入るすきを与えていない。
交流戦終盤から徐々にチーム状態を持ち直し、迎えるリーグ戦の再開。“歴代最高”の巨人キラーでライバルを打ち倒し、不屈の猛虎軍団は勢いそのままにリベンジの夏を迎える。
※文章中のデータは2011年6月17日終了現在
球種 | 8連勝中期間 | 2011 | ||
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被打率 | 奪三振 | 被打率 | 奪三振 | |
ストレート | .186 | 22 | .182 | 6 |
フォーク | .210 | 28 | .222 | 10 |
スライダー | .278 | 8 | .143 | 1 |
シュート | .250 | 3 | - | - |
チェンジアップ | .348 | 5 | .125 | 1 |
※データは6月17日終了時点