5/30(水)~5/31(木)は阪神甲子園球場でマリーンズ戦が行われます。昨年までの交流戦対戦成績は15勝15敗2分と互角の勝負となっているこのカード。今年はどのような戦いになるのか!気になるマリーンズ戦のみどころを注目データとともにお届けします!
マリーンズとの最後の対戦カードは2011年の交流戦。甲子園では連敗と悔しい結果に終わったが、敵地・QVCマリンでの2連戦できっちりと借りを返した。
第1戦は、マートンがタイガースファンの待つレフトスタンドへ先頭打者本塁打を放つと、ファンのボルテージは早くも最高潮。2回表にも鳥谷、新井貴の連続適時打などで一挙4点を獲得し、相手先発・吉見を早々にノックアウトした。投げては、先発・メッセンジャーが5回3失点と試合をつくると、榎田、小林宏、藤川の継投で逃げ切り勝利。小林宏は古巣相手に1回を3者連続三振に抑える好救援を見せた。
第2戦は、マリーンズのエース・成瀬との対戦。打線は2回表に金本、藤井彰の連続適時打で先制。4回から6回にかけては1点ずつ小刻みに得点を挙げ、リードを広げた。投手陣は4点リードの9回に無死一二塁のピンチを迎えるも、9回途中から登板した藤川が力強いストレートを武器に後続を断ち、連夜の快勝となった。
マリーンズとの交流戦通算対戦成績は15勝15敗2分と全くの五分。近年ではマリーンズが日本一に輝いた2010年に勝ち越しを決めたこともあり、苦手意識は毛頭ない。好調マリーンズを相手に虎戦士が全身全霊で食らいつく。
マリーンズは切れ目のない打線でここまでパ・リーグ上位につけている。上位打線はスピード、クリーンアップは勝負強さ、下位打線にも実績十分な選手がそろい、どの打順から始まっても攻撃パターンへと結びつけてくる。
緊迫した試合でのリリーフ陣にかかるプレッシャーは計り知れないが、虎の守護神・藤川までつなげば問題はないだろう。
もはや説明するまでもないが、藤川の最大の魅力は“火の玉”とも称されるストレート。しかし、今やこの男の武器はストレートだけではない。
昨季の球種別投球割合を見ると、ストレートとフォークが投球のほとんどを占めていたが、今季はカーブ、スライダー、カットボールと曲がる系の球種を巧みに織り交ぜ、投球の引き出しを増やしている。威力満点のストレートに加え、多彩な球種を手にした藤川の前では、どんな打者であろうと簡単には太刀打ちできないだろう。
プロ14年目を迎えてベテランと呼ばれる存在となっても、貪欲にレベルアップを図る藤川の姿は頼もしい限り。守護神の魂を込めた一球で激戦に終止符を打つ。
※文章中のデータは2012年5月21日終了時点
球種名 | 2011年 | 2012年 |
---|---|---|
ストレート | 65% | 61% |
フォーク | 31% | 25% |
カーブ | 4% | 5% |
スライダー | 0% | 5% |
カットボール | 0% | 3% |
シュート | 0% | 1% |
※データはすべて2012年5月21日終了時点