読売ジャイアンツ
9.30(FRI)10.1(SAT)
阪神甲子園球場
今季のラストカードは甲子園で宿敵・巨人を迎え撃つ「伝統の一戦」。甲子園での対巨人戦は今季1勝9敗1分けと大きく負け越しているだけに「ファンのために勝ちたい。来季につながるものを見せたい」と金本監督のモチベーションも高い。
「超変革」を掲げた今季の集大成でもある巨人2連戦。打者で最も注目が集まるのは髙山だ。27日のヤクルト戦(甲子園)で今季135安打目をマーク。98年に坪井(現DeNA打撃コーチ)が、マークした球団新人安打記録に並び、歴代新人でもトップ10入りした。「(新記録?)超えられるものだったら超えたい」と1本でも多く安打を量産する構え。球団新記録達成に加え、ここまで猛打賞も13度マーク。歴代新人最多の58年巨人・長嶋氏の14度にあと1に迫っている。「猛打賞の方は何とかという気持ちはあります」と意気込んだ。
投手では初戦の藤浪、2戦目の先発が濃厚な岩貞の来季につながる快投に期待したい。藤浪は前回9月22日の広島戦(マツダ)で5安打1失点で完投。7勝11敗と苦しんだ今季。「前回と同じいいイメージを継続できているかみたい」と、金本監督も期待している。藤浪は今季、巨人戦で1勝2敗、防御率4.05。中でも9打数6安打(打率6割6分7厘)と苦手にしているリードオフマン・長野を封じ巨人打線の勢いを止めたい。
岩貞は自身初の2ケタ勝利がかかる先発マウンド。同時に10月1日の今季最終戦は、福原の引退試合でもある。「若い僕らがしっかりとした野球をしている姿を見せて、福原さんが引退しても(チームを)僕らに任せられると思ってもらえるようにしたい」と勝利へ意欲をにじませた3年目左腕。「ストレートはしっかり投げたい。最後、甲子園でしっかり投げたい」とラスト登板への思いを明かした虎一筋18年の福原を勝利で送り出したい。
一方の巨人も今季の2位が決定。クライマックスシリーズに向け状態を上げていきたい。3年ぶりの2ケタ勝利のかかる内海は今季の対阪神、3戦3勝で防御率1.31。阪神打線では福留が8打数4安打(打率5割)、原口が1本塁打をマークしている。阪神打線にとっては今季、最後の対戦で何とか攻略しておきたいところだ。