東京ヤクルトスワローズ
4.8(TUE)9(WED)10(THU)
阪神甲子園球場
阪神が申し分ない形でヤクルトとの本拠地・甲子園の開幕戦を迎える。9試合を終え、5勝3敗1分け。前カードで04年以来21年ぶりとなる巨人戦の同一カード3連勝スタートを決め、首位に立った。藤川球児監督は5年ぶりにタテジマに袖を通して降り立つ聖地での真剣勝負を心待ちにした。
「才木が頑張ってくれると思います、非常にいい形で甲子園に帰りますから。ぜひ、甲子園球場でみなさんにお会いしたいですね」
指揮官が期待したように、初陣を任されたのは才木だ。昨季13勝を挙げ、先発陣の柱に成長した右腕の気合はみなぎっている。「甲子園はファンの方もたくさん入ってくれる。気分的にも乗りやすいのかなと思います」。甲子園では昨季11登板して、6勝負けなし、防御率2.01。23年途中から7連勝中だ。「チームにいい雰囲気を持ってこられるように」と鼻息は荒い。
2戦目はビーズリーが先発予定。昨シーズンはヤクルト相手に5試合投げて、4勝1敗、防御率2.52の好相性だった。「自分の中では球質も良くなっていると感じている」。3戦目には新助っ人のデュプランティエが務める見込みで、「甲子園の応援というのは野球界の中で一番と聞いている。それを感じられることをすごく楽しみにしています」と力こぶ。前回3日のDeNA戦(京セラD)は6回1失点の快投を見せており、来日初勝利の期待がかかる。
対するヤクルトはオスナ、サンタナの助っ人コンビが引き続き打線の核を担う。特にサンタナは昨季も対戦打率3割2分と虎投に好相性で、才木も同4割1分2厘と打ち込んでいる。また、山田も2試合連続アーチを描くなど、上り調子。実績十分の打撃陣をどれだけ抑えられるかが、勝利の鍵を握りそうだ。
8日は金本知憲氏らタイガースレジェンドがプレーボール直前、慣れ親しんだポジションに登場する。また、LINDBERGの渡瀬マキさんが「every little thing every precious thing」(藤川監督の現役時代の登場曲)を生歌唱。盛大なセレモニーとともに、球団創設90周年の甲子園の戦いが幕を開ける。
報知新聞社/小松 真也